広告レポーティングをAIで5時間から2時間に。ネヴルスはなぜ「クライアントの成果に向き合う存在」になれたのか

広告レポーティングをAIで5時間から2時間に。ネヴルスはなぜ「クライアントの成果に向き合う存在」になれたのかのアイキャッチ画像
導入前の課題
導入後の成果
【企業紹介】
7名で上流設計からレポーティングまで担い、クライアントと向き合う時間が圧迫されていた
導入の決め手 1つの窓口でツールとエージェントがまとまり、カスタマーサクセスと一緒にドライブ連携の権限を設計できた
レポーティングの工数が約60%削減、配信前のリサーチは半分。「仮説を持って指摘する」使い方
今後の展望 「お客様を支援するチームの一員」としてAIを使う

導入前の課題

  • 正社員7名で複数クライアントを担当しており、上流の設計から日々のレポーティングまで1人が担う業務の幅が広かった
  • 配信構造の設計では、案件ごとにターゲットの心理や競合の出稿状況を分析し、どの媒体でどんなキーワード・訴求で配信するかを決める上流工程に労力がかかっていた
  • レポーティングでは、分析後の「資料化」がクライアントの事業成長に直結しにくい作業であるにもかかわらず時間がかかり、クライアントに向き合う時間を圧迫していた
  • 汎用のAIチャットでは、顧客データの取り扱いへの懸念から数字を読み込ませられず、思考整理のヒントを得る用途に留まっていた

導入後の成果

  • JAPAN AI MARKETINGのレポート・分析機能を活用し、レポーティング1件あたりの作業時間が約5時間から約2時間に短縮。
  • 配信前のリサーチにかかる時間が約半分に短縮。検索キーワードの需要や競合の出稿状況といった実データをもとにした出力を、配信構造の設計に使えるように
  • クライアントと向き合う時間が増え、「広告が本当に事業成果につながっているか」「つながっていないなら広告以外の手はあるか」といった、広告の先にある事業の会話が増えた

【企業紹介】

会社名 :株式会社ネヴルス
事業内容:ウェブ広告を中心としたデジタルマーケティング支援(広告運用代行/インハウス化支援/クリエイティブ支援など)
従業員数:正社員7名(うちJAPAN AI利用者3名)
利用サービス:JAPAN AI MARKETING

株式会社ネヴルスは、東京を拠点に、広告主とエンドユーザーの双方が満足する状態を目指すウェブマーケティングパートナーとして、広告運用代行やインハウス化支援、クリエイティブ支援を手がけています。同社が重視する指標はクライアントの粗利益です。広告の指標だけで判断するのではなく、必要に応じてコンバージョンの先にある商談や受注の状況まで確認し、成果につながった訴求や媒体から次の戦略を考えています。少人数ながら、クライアントの事業成長に踏み込んで向き合う姿勢が同社の強みです。


一方で、その運用スタイルは1人あたりの工数の重さと表裏一体でした。丸山愛斗氏は、ウェブマーケティングによってお客様の事業成長を支援することをミッションとしながら、複数クライアントのターゲット分析・競合分析から配信構造の設計、レポーティングまでを担い、クライアントと向き合う時間が圧迫されている状況を課題と感じていました。


同社はこの課題を解決するため、JAPAN AI MARKETINGを導入しました。JAPAN AIのカスタマーサクセスと導入前から週1回〜隔週で打ち合わせを重ね、Googleドライブ連携の権限設計とデータの棚卸しから着手しました。本記事では、丸山氏に導入の背景と成果、そして「仮説を持って使う」というAIの使い方について伺いました。

7名で上流設計からレポーティングまで担い、クライアントと向き合う時間が圧迫されていた

―――JAPAN AI:まず、御社の事業内容と、丸山さんご自身の役割を教えてください。

―――丸山氏:当社はウェブ広告をメインに、ウェブマーケティングのパートナーとしてクライアントの課題解決に取り組んでいます。事業としては大きく分けて広告の運用代行や、クライアント社内に運用体制を築くインハウス化支援、クリエイティブ支援の3つが中心です。私自身は、ウェブ広告を中心としたウェブマーケティングでお客様の事業成長を支援することをミッションに、広告運用からインハウス化支援まで担当しています。

ンの裏側で商談につながったか、受注につながったか、実際のROASがどうだったかまで確認できれば、成果につながった訴求や媒体から逆算してマーケティング戦略を組めます。そこまで踏み込んでお客様に向き合うことを大切にしています。

―――JAPAN AI:一般的な代理店と比べると工数がかかるやり方だと思います。少人数で複数のクライアントを担当するなかで、どこに一番時間がかかっていましたか。

―――丸山氏:大きく2点あります。1つは配信構造の設計という上流の部分です。案件ごとにターゲットの心理を掘り下げ、競合がどの媒体でどんな訴求を出しているかを分析したうえで、どの媒体で、どんなキーワードや訴求で配信するかを設計します。時間を割くべき部分ではあるのですが、とても労力がかかる。ここをうまく効率化できないかという課題はずっと感じていました。

もう1つがレポーティング業務です。データ集計だけではなく、数値の背景にある成果要因を分析して次の改善につなげる部分と、それを資料にまとめる部分があります。分析は時間をかけるべきですが、資料化そのものはお客様の成果に直接貢献する部分ではありません。伝わればよいものなので、ここを効率化したいと考えていました。

―――JAPAN AI:「これは変えないといけない」と感じた具体的な場面はありましたか。

―――丸山氏:代理店なので複数のクライアントを担当します。1社のレポーティングに時間をかければかけるほど、ほかのクライアントに向き合う時間が削られていく。当社はお客様への即時対応を大切にしているので、この状態は変えないといけないと感じました。

そこで、AIエージェントを使い始めました。前職がAIに敏感な会社だったので、AIチャットを業務で使うのは当たり前の状態です。ただ、使いこなせていない感覚は強くありました。チャットに入力して返ってくるものを使っているだけでは、業務に時間がかかるという課題は解決できない。それがきっかけです。

―――JAPAN AI:当時の分析業務は、どのような進め方だったのでしょうか。

―――丸山氏:かなりアナログでした。広告配信ツールからダウンロードしたデータをExcelで整理するのが中心で、AIには「こういう事象が起きたとき、どういう打ち手があるか」とアイデアを出してもらう程度です。お客様のデータには流出の懸念があるので、直接読み込ませることはせず、数字を伏せて事象だけを伝え、ヒントをもらう使い方でした。

―――JAPAN AI:AIツールを検討するうえで懸念していた点はありますか。

―――丸山氏:出力品質とデータの取り扱いの2点です。出力品質については、使うメンバーによってブレが出ることが、会社として質を担保するうえで一番の懸念でした。メンバーによって会社としてのアウトプットが変わってしまう。AI第一ではなく、あくまで自分たちの価値を第一に置くという考え方はもっていました。

データの取り扱いについては、お客様の重要なデータは流出の懸念があるので取り込ませない、やり取りのなかでどこからどう取り入れるかがまだ見えない、という点が大きな懸念でした。

導入の決め手 1つの窓口でツールとエージェントがまとまり、カスタマーサクセスと一緒にドライブ連携の権限を設計できた

―――JAPAN AI:JAPAN AI MARKETINGを導入した決め手を教えてください。

―――丸山氏:まず、当社のメンバー間でも好むAIツールが違い、それぞれでアウトプットの品質も違っていました。それぞれ契約するとコストもかさみます。JAPAN AI MARKETINGは1つのツールで複数のLLMのモデルを切り替えられるというのが、最初のきっかけでした。

加えて、さまざまなエージェントが搭載されていることも魅力的でした。検索キーワードの需要や競合の出稿状況を調べるマーケティング用のエージェントや、パワーポイント資料を作成するエージェントなどです。これがあれば出力品質をある程度は担保でき、誰でも設定するだけで活用できる。その意味でコストパフォーマンスがとてもよいと感じ、導入に至りました。

―――JAPAN AI:他のツールとの比較もされましたか。

―――丸山氏:比較はしましたし、無料プランを試したものもあります。一番の決め手は使いやすさです。それからカスタマイズがしやすかった。JAPAN AIでは当社専用のエージェントを作っていただけました。

Googleドライブ連携のような専門的な部分は、カスタマーサクセスが画面共有しながら一緒に進めてくれました。事前に「こういう支援もやります」と言っていただけたのも嬉しかったですし、不安が不安でなくなったのは大きかったです。今後新しいメンバーが入ってきても使いこなせるツールだというのが、決め手の一つになっています。

―――JAPAN AI:使い始めるまでに、どのような準備をされましたか。

―――丸山氏:主にGoogleドライブ連携とデータの棚卸しです。それ以外は、カスタマーサクセスの方にエージェントを作っていただき、画面共有しながら一緒に確認する、という進め方でした。

―――JAPAN AI:ドライブにはクライアントの情報が多く入っています。連携してよいか、リスクがないかは気になる点だったと思います。

―――丸山氏:ドライブ連携の範囲が主な確認点でした。連携対象ではないデータに干渉してしまわないか、という点はとても気になりました。そこでカスタマーサクセスに相談し、JAPAN AI用のフォルダを1つ作り、そのフォルダにしか閲覧権限のないアカウントを用意して、そのアカウントでJAPAN AIと連携する形にしました。関係のない資料は閲覧・アクセスできないようにしています。

―――JAPAN AI:業務フローに乗るまでに苦労した点はありましたか。

―――丸山氏:意外にすぐ浸透しました。最初の1、2週間は手探りでしたが、そのあとはスムーズに使えています。導入前から週1回または隔週で打ち合わせをして、仕様や「こう使うときはどうすればよいか」を事前に聞いた状態でスタートできたので、迷うことがあまりなかった。使い始めてからも定期的にミーティングをしているので、振り返ると困ったことはほとんどありませんでした。

レポーティングの工数が約60%削減、配信前のリサーチは半分。「仮説を持って指摘する」使い方

―――JAPAN AI:現在はどの業務で使われていますか。

―――丸山氏:レポートと分析、そして配信構造の設計です。たとえばリスティング広告では、検索キーワードの需要や競合の出稿状況といったデータをもとに配信構造を作っています。キーワード調査ツールは当社でも契約していましたが、JAPAN AI MARKETINGなら一括で調査できる。憶測ではなく、検索広告や検索順位の実データをもとに配信構造を作ってくれるので重宝しています。

リスティング以外では、LPの内容を分析して、Meta広告のクリエイティブに反映する使い方をしています。LPを読み込ませて商品の方向性を把握させ、クリエイティブの構図や文言の方向性だけを出してもらったうえで、私たちが考えて付け足していきます。

―――JAPAN AI:一番効率化できたと感じる業務はどこですか。

―――丸山氏:一番はレポーティング業務です。体感で5時間くらいかかっていた部分が2時間ほどになりました。配信構造の設計にかかる時間もかなり圧縮できています。ターゲットや競合の分析は当社が力を入れている部分なので時間はかけるのですが、配信前の統合的なリサーチなど前半の「調べる」部分が、半分程度になりました。

時間以外では、アウトプットへの納得度合いがかなり上がったと感じています。ファクトをしっかり出してくれるので、自信を持って提案できます。配信設計でも、競合がこのキーワードでこれくらいの数字で出している、といった個々のデータを関連づけてアウトプットしてくれる。ほかのAIと比べるとやり取りの回数が少なく済むのはとても助かっています。

ほかのAIだと、間違った数字が出るというより「どこの数字からこの分析結果を出したのか」がわからないことがありました。参照している記事があっても古かったりして、ファクトが弱いと感じる場面があった。仮説はたくさん出してくれるので、それをお客様に伝えることはできるのですが、成果につながる提案にするには中身が薄い。納得できないアウトプットに時間を費やしてしまったことも、以前はありました。今はそうした時間はあまりありません。

―――JAPAN AI:クライアントと接する時間が増えたことで、何か変化はありましたか。

―――丸山氏:お客様との、広告以外の会話が増えました。もっと事業的な話です。広告が本当に成果につながっているか。つながっていないのであれば、広告以外のやり方もできる。そういう会話が増えた気がします。

今後の展望 「お客様を支援するチームの一員」としてAIを使う

―――JAPAN AI:今後JAPAN AI MARKETINGに期待することを教えてください。

―――丸山氏:一番はレポーティングの完全自動化です。レポートのフォーマットに合わせて正確に出力してくれるだけでも大きく変わります。2つ目は、マーケティングの補佐役として、ファクトありきの根拠のある壁打ちができる精度の向上です。今でも十分ですが、さらに期待しています。

―――JAPAN AI:会社として、今後AIをどのように活用していきたいですか。

―――丸山氏:私たちの業務の負担をAIが担ってくれるようになれば、当社のミッションである「お客様の価値を最大化していく」に直結すると考えています。お客様を支援するためのチームの一員として活用していきたいです。

―――JAPAN AI:最後に、同じように少人数で広告運用に向き合っている方へ一言お願いします。

―――丸山氏:仮説を持ってからAIを使うことです。AIの出力に対して「なんでできないの」「言っている意味がわかりません」と返してしまう方も多いと思うのですが、私は「ここの部分はこういう根拠になっていると思うのですが、その理由は何でしょう」「要因としてはこれとこれとこれが考えられますか」というように、具体的に聞くようにしています。

AIはいくらでも「あれしますか、これしますか」と提案してくるので、仮説を持たずに聞き続けると終わりません。逆に、前段の仮説を持っているからこそ、使っていくなかで「これは確信が持てる分析結果だ」と判断できるようになります。少人数だからこそ、スタートとゴールは自分たちで決めて、その間の整理をAIに任せる。その使い方であれば、AIはお客様を支援するチームの一員になってくれると思います。

Facebook
X
hatena

ビジネスシーンにおける

生成AI活用で想定される機能をすべて

ワンプラットフォームで提供

上場企業水準の安全性・技術力を提供、

カスタマーサクセスを無償でアサイン。

業界最安値水準で伴走します。