ChatGPTを業務に活用する企業が増える一方で、「入力した情報がAIの学習データに使われるのではないか」という不安の声は根強く残っています。実際に、ChatGPTの個人向けプランでは、初期設定のままだとユーザーの入力内容がモデル改善(再学習)に利用される仕組みになっています。
こうした懸念に対処するために用意されているのが、入力データの学習利用を拒否する「オプトアウト」設定です。設定画面からの操作やプライバシーポータルからの申請など、複数の方法が用意されており、正しく理解して適用すれば情報漏洩リスクを大幅に低減できます。
ChatGPTに学習させないためのオプトアウト設定の具体的な手順から、設定時の注意点やデメリット、法人向けプランのデータ取り扱い、さらにオプトアウト以外に実施すべきセキュリティ対策まで、網羅的に解説します。
ChatGPTの基礎知識を知りたい方は、「ChatGPTとは?できること・活用例やメリットデメリット」の記事もあわせてご覧ください。
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ChatGPTのオプトアウトとは?
ChatGPTのオプトアウトとは、ユーザーが入力した会話データをOpenAIのモデル改善に使用しないよう設定することです。ChatGPTの個人向けプラン(Free・Plus・Pro)では、初期設定で入力内容がAIモデルの品質向上を目的とした再学習に利用される仕組みになっています。オプトアウト設定を行うことで、この学習利用を拒否し、入力したデータがモデルの改善素材として使われることを防げます。
なぜオプトアウトが重要かといえば、業務で入力した機密情報や顧客データが学習データに取り込まれた場合、それが将来的に第三者への回答に反映されるリスクがあるためです。たとえば、開発中の製品仕様をChatGPTに入力して分析させた場合、その情報がモデルの知識として定着し、競合他社の社員が関連する質問をした際に回答の一部として出力される可能性は否定できません。こうしたリスクを構造的に排除する手段がオプトアウトです。
なお、OpenAIが2026年3月13日に更新した公式ポリシーにおいて、「個人向けサービスではユーザーのコンテンツをモデル学習に使用する場合があること」、および「オプトアウトによってこれを拒否できること」を明記しています。
出典:OpenAI「How your data is used to improve model performance」
ChatGPTの情報漏洩リスクについてより詳しく知りたい方は、ChatGPTが引き起こす情報漏洩のリスクとは?企業が取るべきセキュリティ対策を解説もあわせてご覧ください。
ChatGPTの学習(モデル改善)の仕組み
ChatGPTの学習は、大きく「事前学習」と「モデル改善のための追加学習」の2段階に分かれています。事前学習とは、インターネット上の大量のテキストデータを用いてAIの基盤となる言語能力を構築するプロセスです。一方で、モデル改善のための追加学習とは、ChatGPTを利用するユーザーとの会話データをもとに、回答の精度や安全性をさらに高めるプロセスを指します。
個人向けプランでは、この追加学習の設定がデフォルトで「オン」になっています。つまり、設定を変更しない限り、日々の会話内容がOpenAIのモデル改善に活用される可能性があるということです。ここで重要なのは、追加学習に使われるデータは個別の回答にそのまま反映されるわけではなく、モデル全体の性能向上に統計的に活用されるという点です。とはいえ、入力内容がOpenAIのシステム内で処理される以上、機密性の高い情報を扱う場合にはオプトアウト設定が不可欠といえます。
「チャット履歴」と「モデル改善への利用」は別の設定
ChatGPTの利用者が混同しやすいのが、「チャット履歴の保存」と「モデル改善への利用」の違いです。チャット履歴とは、画面上で過去の会話を一覧表示・保存するための機能であり、あくまでユーザーの利便性を目的としています。一方の「モデル改善への利用」とは、入力データをAIの品質向上に活用するかどうかを制御する設定です。
この2つは独立した設定項目であるため、チャット履歴を削除しても、モデル改善の設定がオンのままであれば入力内容は学習に利用される可能性が残ります。逆に、モデル改善をオフにしてもチャット履歴は通常どおり保存・表示されるため、過去の会話を振り返りながら安全に利用可能です。「履歴を消せば学習も止まる」という誤解は多いため、両者の違いを正確に理解しておくことが重要です。
ChatGPTに学習させないオプトアウト設定方法
ChatGPTに学習させないためのオプトアウト設定には、設定画面からの即時変更とプライバシーポータルからの申請という2つの方法があります。いずれも無料版・有料版を問わず利用でき、設定自体は数分で完了します。それぞれの方法には適した利用シーンがあるため、自身の状況に合わせて選択することが大切です。
以下の2つの方法について、具体的な手順を解説します。
- 方法1:設定画面から「モデルの改善」をオフにする【推奨】
- 方法2:プライバシーポータルからオプトアウト申請を行う
方法1:設定画面から「モデルの改善」をオフにする【推奨】
最も手軽で確実なオプトアウト方法は、ChatGPTの設定画面から「モデルの改善」に関するスイッチをオフにすることです。この設定を変更すると、以降の会話内容はモデル改善に使用されなくなります。
Webブラウザ版での具体的な手順は以下のとおりです。
- ChatGPTにログインし、画面左下のプロフィールアイコンをクリックする
- 表示されたメニューから「設定(Settings)」を選択する
- 「データコントロール(Data Controls)」の項目を開く
- 「すべての人のためにモデルを改善する(Improve the model for everyone)」の設定をオフにする

設定変更は即時に反映されるため、ログアウトや再読み込みの必要はありません。また、この設定はアカウント単位で保持されるため、別のブラウザやデバイスからログインしても引き継がれます。
方法2:プライバシーポータルからオプトアウト申請を行う
設定画面からの変更に加えて、OpenAI公式のプライバシーポータルからオプトアウト申請を行う方法もあります。この方法は、過去に入力したデータも含めて学習利用を拒否したい場合や、アカウント単位での恒久的な意思表示として記録を残したい場合に有効です。
申請の手順は以下のとおりです。
- OpenAI Privacy Portalにアクセスする
- 画面右上の「Make a Privacy Request」をクリックする
- 「I have a consumer ChatGPT account」をクリックする
- 該当のアカウントでログインする
- 「Do not train on my content(私のコンテンツを学習に使わないでください)」を選択する
- リクエストが反映されるデータの説明のチェックボックスにチェックを入れ、自身の国を選択
- 登録メールアドレスを入力し、送信する

設定は「今後の会話」にのみ適用されますが、プライバシーポータルからの申請はアカウント全体に対する恒久的なリクエストとしての性質を持ちます。法務部門から「学習拒否のエビデンス」を求められた場合や、過去に機密情報を入力してしまった懸念がある場合には、この申請を済ませておくことが推奨されます。
iOS版・Android版での設定手順
モバイルアプリでのオプトアウト設定も、Web版と同様の流れで完了します。iOS版・Android版ともに共通の手順で操作できます。
- アプリを開き、サイドバーのメニューからプロフィールアイコンをタップする
- 「データコントロール(Data Controls)」を選択する
- 「すべての人のためにモデルを改善する(Improve the model for everyone)」のスイッチをオフにする
一度オフにすれば、アプリを閉じたりアップデートしたりしても設定は保持されます。端末のメーカーやOSバージョンによって画面の表示位置が若干異なる場合がありますが、「設定→データコントロール→モデル改善」という構造は共通しているため、迷うことはほとんどないでしょう。
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オプトアウト設定の注意点とデメリット
オプトアウト設定を行う際には、設定変更だけでは対処できない制約事項があることを理解しておく必要があります。オプトアウトは情報漏洩リスクを大幅に低減する有効な手段ですが、万能ではありません。設定前に知っておくべき注意点とデメリットを整理します。以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- オプトアウト前の入力データは学習に使われる可能性がある
- 設定後も最大30日間はデータが保持される
- モデル改善への貢献ができなくなる
オプトアウト前の入力データは学習に使われる可能性がある
オプトアウト設定の注意点として最も重要なのは、設定変更が「今後の会話」にのみ適用されるという点です。設定を変更する前に入力した会話データは、すでにモデル改善の対象として処理されている可能性があります。
この制約に対処するには、前述のプライバシーポータルからのオプトアウト申請が有効です。プライバシーポータルでは「Do not train on my content」を選択することで、過去のデータも含めた学習除外をリクエストできます。業務で機密性の高い情報を入力した経験がある場合は、設定画面での変更に加えてプライバシーポータルからの申請も併せて行うことが、より確実な対策です。
設定後も最大30日間はデータが保持される
オプトアウト設定を行った後も、入力データがOpenAIのサーバーから即座に削除されるわけではありません。不正利用や悪用の監視(Abuse Monitoring)を目的として、オプトアウト後も最大30日間は会話データがOpenAIのシステム内に保持される仕様になっています。
この仕組みは、犯罪行為やサービス利用規約に違反するコンテンツを検出するためのものであり、モデルの学習には使用されません。ただし、「学習されない」ことと「保存されない」ことは別の概念であるため、コンプライアンス上の問題が生じうる情報やパスワード・APIキーなどの認証情報は、オプトアウト設定の有無にかかわらず入力しないことが原則です。
モデル改善への貢献ができなくなる
オプトアウトのデメリットとして挙げられるのは、自分の利用データがモデル改善に活用されなくなることで、ChatGPT全体の回答品質向上に貢献できなくなる点です。OpenAIはユーザーとの会話データをもとに、回答の正確性や安全性を継続的に改善しています。オプトアウトを行うと、この改善プロセスから自分のデータが除外されます。
ただし、これは個人の回答品質が低下するという意味ではありません。オプトアウトの有無にかかわらず、ChatGPTの基本的な回答性能は同一のモデルに基づいて提供されます。業務利用においては、情報保護の優先度がモデル改善への貢献よりも高いケースがほとんどであるため、このデメリットが実務上の障壁になることは少ないといえます。
一時チャット機能を活用して学習を回避する方法
設定画面でのオプトアウトとは別に、都度の会話単位で学習を回避できる「一時チャット(Temporary Chat)」機能も用意されています。これはブラウザのシークレットモードに近い仕組みで、その場限りの会話として処理され、チャット履歴にも保存されず、モデル改善にも使用されません。
一時チャットを利用するには、チャット画面上部のモデル選択メニューを開き、「Temporary Chat(一時チャット)」をオンにする(クリックする)だけです。このモードが有効になっている間は画面の表示が変わるため、通常のチャットと視覚的に区別できます。
一時チャットのデータは30日後にシステムから自動削除されます。ただし、不正利用の監視目的でレビューされる可能性がある点は通常のオプトアウトと同様です。常時利用には不向きですが、機密性の高い内容を一時的に相談したい場合や、オプトアウト設定を変更せずに特定の会話だけ学習対象から外したい場合に便利な機能です。
ChatGPTのセキュリティ全般について詳しく知りたい方は、「ChatGPTにおいてセキュリティ面で気を付けることとは?対策」もご参照ください。
法人向けプランなら最初から学習されない
ChatGPT BusinessおよびEnterpriseプランでは、デフォルトで入力データがモデルの学習に使用されない仕様になっています。個人向けプランのように利用者自身がオプトアウト設定を行う必要がなく、契約時点から学習利用が除外されているため、組織全体でのデータ保護を確実に実現できます。
法人向けプランが個人向けと根本的に異なるのは、データの取り扱いに関するポリシーが「オプトアウト方式」ではなく「オプトイン方式」を採用している点です。つまり、企業側が明示的に許可しない限り、入力データは一切学習に使用されません。この設計思想により、社員一人ひとりに設定変更を徹底させる運用負荷が不要になります。
ChatGPT Businessプランのデータ取り扱い
ChatGPT Businessは、チーム単位での利用を想定した法人向けプランです。料金は1ユーザーあたり月額3,050円で、入力データがモデル改善に使用されないことがOpenAI公式サイトで明記されています。
Businessプランのセキュリティ機能として、保存時のAES-256暗号化や転送時のTLS 1.2以上による暗号化、SAML SSOによる認証、管理コンソールによるアクセス制御が提供されています。また、SOC 2 Type 2認証を取得しており、GDPRやCCPAなどの各国データ保護規制へのコンプライアンスもサポートされています。個人向けプランでは利用者自身がオプトアウト設定を行う必要がありますが、Businessプランでは最初から学習利用がオフになっているため、設定漏れによる情報漏洩リスクを構造的に排除できます。
ChatGPT Enterpriseプランのデータ取り扱い
ChatGPT Enterpriseは、大規模組織向けに設計されたプランで、Businessプランのセキュリティ機能に加えて、より高度な統制機能を備えています。Businessプランと同様にデフォルトで入力データがモデル改善に使用されないポリシーを採用しており、大企業のセキュリティ要件にも対応できる設計です。
Enterpriseプラン固有の機能としては、Compliance APIによる利用状況の監査・追跡、SCIM(ユーザーの自動プロビジョニング/デプロビジョニング)、RBAC(ロールベースアクセス制御)によるきめ細かなアクセス権限管理、カスタムデータ保持ポリシーの設定などが挙げられます。
法人向けプランの料金体系や機能比較について詳しくは、「ChatGPTの法人契約とは?企業利用する際の料金やセキュリティリスク」をご覧ください。
API経由での利用はデフォルトで学習に使われない
自社システムにChatGPTの機能を組み込む場合に利用するOpenAI APIでも、デフォルトで入力データがモデルの学習に使用されない仕様になっています。WebブラウザやアプリからChatGPTを直接利用する場合とは異なり、API経由で送信されたデータは明示的にオプトインしない限り学習対象から除外されます。
この仕様により、社内ポータルやSlackボットなどを通じてAPI経由でChatGPTを利用している場合、入力データが学習に使われるリスクは構造的に排除されています。ただし、不正利用監視のためにAPIデータも最大30日間保持される点は、Web版と同様です。自社でAPIを活用したシステムを構築する場合は、OpenAIの利用規約を定期的に確認し、データの取り扱いについて社内に説明できる状態を維持しておくことが重要です。
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オプトアウト以外に実施すべきセキュリティ対策
オプトアウト設定だけでは、ChatGPT利用に伴う情報漏洩リスクを完全に排除することはできません。オプトアウトはモデル改善への利用を防ぐ手段ですが、入力データがOpenAIのサーバーに送信されること自体は変わらないためです。真に安全な運用を実現するには、技術的な対策と運用面の対策を組み合わせる必要があります。
以下の3つの対策を併せて実施することで、セキュリティレベルを大幅に向上させることができます。
- 機密情報・個人情報を入力しない運用ルールの策定
- 社内AIガイドラインの策定と社員教育
- 法人向けプランやAPI利用への移行検討
機密情報・個人情報を入力しない運用ルールの策定
最も確実なセキュリティ対策は、そもそも機密情報や個人情報をChatGPTに入力しないことです。オプトアウト設定を行っていたとしても、入力データはOpenAIのサーバーに送信されるため、入力してよい情報と入力してはいけない情報の線引きを明確にすることが不可欠です。
入力を禁止すべき情報の例としては、顧客の氏名・住所・電話番号などの個人情報、未発表の決算情報や人事情報、パスワードやAPIキーなどの認証情報、機密性の高いソースコードなどが挙げられます。やむを得ず関連する内容を入力する場合は、固有名詞を伏せたり数値を変更したりする「マスキング(匿名化)」を施すことで、万が一のリスクを軽減できます。
ChatGPTと機密情報の取り扱いについてさらに詳しく知りたい方は、「ChatGPTによって機密情報を漏洩するリスクと対策方法」もあわせてご確認ください。
社内AIガイドラインの策定と社員教育
運用ルールを策定しても、社員に浸透していなければ実効性は担保されません。AI利用ガイドラインを作成する際は、禁止事項の列挙だけでなく、「こうすれば安全に使える」という推奨アクションをセットで提示することが重要です。
効果的なガイドライン策定のポイントとしては、オプトアウト設定済みのアカウントのみ業務利用を許可する許可制の導入、設定手順をスクリーンショット付きで記載したマニュアルの配布、定期的なセキュリティ研修の実施などが挙げられます。技術的なガードレールと社員のリテラシー向上という両輪が揃って初めて、安全で効率的なAI活用が実現します。
ChatGPTの社内利用における注意点については、ChatGPTはどんな用途で社内利用できる?注意点やセキュリティ対策も解説で詳しく解説しています。
法人向けプランやAPI利用への移行検討
個人アカウントでの業務利用には、社員一人ひとりにオプトアウト設定を徹底させる運用負荷が伴います。数十人以上の規模でChatGPTを利用する場合は、デフォルトで学習利用がオフになっている法人向けプラン(Business・Enterprise)やAPI利用への移行を検討することが現実的な解決策です。
法人向けプランへの移行は、設定漏れによる情報漏洩リスクの排除に加えて、管理コンソールによる一元管理、SSOによる認証強化、監査ログによる利用状況の可視化など、組織運用に必要な統制機能を得られるメリットがあります。コスト面ではBusinessプランが1ユーザーあたり月額3,050円から利用可能であり、情報漏洩が発生した場合の損害と比較すれば、十分に合理的な投資といえます。
各プランの詳細な比較については、「ChatGPTの法人契約プラン|利用方法や料金、代替AIサービス」をご参照ください。
ChatGPTに学習させない方法に関してよくある質問
ChatGPTのオプトアウト設定に関して、利用者から寄せられることの多い疑問をまとめました。設定前後の不安を解消するために、ぜひご確認ください。
Q. 無料版・有料版どちらでもオプトアウトは可能ですか?
はい、オプトアウト設定は無料版(Free)・Plus・Proのいずれのプランでも利用可能です。設定画面から「Improve the model for everyone」をオフにする操作は、プランによる制限なく全ユーザーが実行できます。一方、Business・Enterpriseプランではデフォルトで学習利用がオフになっているため、個別のオプトアウト設定は不要です。
各プランの機能差について詳しくは、「ChatGPTの有料プランと無料プランの違い」をご覧ください。
Q. オプトアウト設定後に過去の会話データはどうなりますか?
設定画面からのオプトアウトは「今後の会話」にのみ適用されるため、設定変更前の会話データが遡って学習対象から除外されるわけではありません。過去のデータについても学習利用を拒否したい場合は、OpenAIのプライバシーポータルから「Do not train on my content」の申請を行う必要があります。Business・Enterpriseプランでは、過去・未来を問わず入力データがモデル改善に使用されないポリシーが適用されています。
Q. 学習オフの設定が見つからない場合はどうすればよいですか?
設定画面に「Improve the model for everyone」のスイッチが表示されない場合は、まずアプリのバージョンを確認してください。古いバージョンでは該当の設定項目が表示されないことがあり、アプリのアップデートで解決するケースがほとんどです。また、Business・Enterpriseプランを利用している場合は、そもそも学習利用を行わない仕様になっているため、モデル改善のスイッチ自体が表示されません。これは仕様によるものであり、異常ではありません。利用中のプランが不明な場合は、アカウント情報または管理者に確認することで正確に把握できます。
オプトアウト設定で安全にChatGPTを利用しよう
ChatGPTに学習させないためのオプトアウト設定は、業務利用における情報漏洩リスクを低減するうえで欠かせない対策です。この記事で解説した要点を整理します。
- 設定画面から「Improve the model for everyone」をオフにすることで、今後の会話がモデル改善に使用されなくなる
- 過去のデータも含めて学習を拒否したい場合は、プライバシーポータルからの申請が有効である
- チャット履歴の保存とモデル改善への利用は別の設定であり、履歴を削除しても学習は止まらない
- 法人向けプラン(Business・Enterprise)やAPI利用では、デフォルトで学習利用がオフになっている
- オプトアウト設定後も最大30日間はデータが保持されるため、機密情報の入力自体を避ける運用ルールの策定が不可欠である
オプトアウト設定は数分で完了する簡単な操作ですが、それだけで万全とはいえません。技術的な設定と運用面のルール整備を組み合わせることで、ChatGPTの利便性を最大限に活かしながら、安全な業務活用を実現してください。


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