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ChatGPTの領収書・請求書を発行する方法は?宛名変更・インボイス対応・経費処理まで解説

ChatGPTの領収書と請求書の発行方法

ChatGPTの有料プランを業務で利用している場合、経費精算や確定申告のために領収書の取得が欠かせません。しかし、ChatGPTの管理画面は英語表記が中心であり、領収書のダウンロード方法がわかりにくいと感じる方も少なくないのではないでしょうか。さらに、2025年1月からはOpenAIが日本の適格請求書発行事業者に登録され、インボイス制度への対応状況も大きく変わりました。領収書の発行手順だけでなく、宛名の変更方法やドル建て表記への対処、勘定科目の選び方まで、実務で押さえるべきポイントは多岐にわたります。

本記事では、ChatGPTの領収書・請求書を発行する具体的な手順を、ブラウザ版・iPhoneアプリ・Androidアプリの3パターンで解説します。あわせて、API利用時の取得方法やインボイス対応の最新情報、経費処理の勘定科目や仕訳例まで網羅的にお伝えします。

目次

ChatGPTで領収書は発行できる

ChatGPTの領収書は、OpenAIが提供する有料プランの利用料金に対して発行される支払い証明書として管理画面上から発行可能です。ChatGPTの有料プランに加入すると、毎月の課金に対してPDF形式の領収書(Receipt)と請求書(Invoice)が管理画面上で生成されます。これらの書類は、法人の経費精算や個人事業主の確定申告において、支払いの事実を証明する証憑として活用できます。領収書を正しく取得・保管しておくことで、税務調査の際にも適切な対応が可能になります。

領収書が必要になるケース(経費精算・確定申告)

ChatGPTの領収書が必要になる場面は、主に法人の経費精算と個人事業主の確定申告の2つです。法人の場合、従業員がChatGPTの有料プランを業務で利用した際に、その利用料を経費として計上するには領収書の提出が求められます。経理部門への申請時に、支払い金額と日付を証明する書類として不可欠です。

個人事業主やフリーランスの場合は、確定申告の際にChatGPTの利用料を必要経費として計上するために領収書を保管しておく必要があります。税務署から証憑の提示を求められた際に、領収書がなければ経費として認められない可能性があるため、ChatGPTの領収書を毎月確実にダウンロードしておくことが重要です。

ChatGPTの領収書に記載される情報

ChatGPTの領収書に記載される主な情報は、支払い日や請求金額、支払い方法(クレジットカード下4桁)、利用プラン名、請求先の名前などです。2025年1月以降は、日本のユーザーに対して消費税(JCT)10%の税額が日本円で併記されるようになりました。

領収書はPDF形式で提供され、管理画面からワンクリックでダウンロードできます。ただし、金額表記は米ドルが基本であり、日本円での表記には対応していない点に留意が必要です。

ChatGPTの領収書・請求書を発行する方法【手順解説】

ChatGPTの領収書を発行する方法は、課金経路によって異なります。ブラウザ版(PC)から直接契約した場合はOpenAIの管理画面から、iPhoneアプリ経由で契約した場合はAppleの購入履歴から、Androidアプリ経由の場合はGoogle Playの支払い管理画面から、それぞれ領収書を取得します。

課金経路を確認するには、ChatGPTの設定画面で「サブスクリプション」の項目を開き、支払い方法の表示を確認してください。以下では、各パターンの具体的な手順を解説します。

  • ブラウザ版(PC)での領収書ダウンロード手順
  • iPhoneアプリ(Apple経由)での領収書発行方法
  • Androidアプリ(Google Play経由)での領収書発行方法
  • 請求先情報(宛名)の変更方法

ブラウザ版(PC)での領収書ダウンロード手順

ブラウザ版ChatGPTから領収書をダウンロードする手順は、管理画面の請求ポータルにアクセスするだけで完了します。OpenAIの管理画面は英語表記が中心ですが、操作自体は数クリックで済むため、初めての方でも迷わず進められます。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. ChatGPTにログインする
  2. 画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、「設定(Settings)」を選択する
  3. 左メニューから「アカウント」→「支払い」→「管理する」をクリックする
  4. 請求ポータルが表示されたら、「請求書履歴(Invoice History)」セクションを確認する
  5. ダウンロードしたい月の行をクリックし、「領収書をダウンロード(Download receipt)」または「請求書をダウンロード(Download invoice)」をクリックする
  6. PDF形式の領収書・請求書がダウンロードされる

なお、Businessプランを利用している場合は、ワークスペースの管理画面から「請求」タブを開き、「請求書」を選択することで同様にダウンロードが可能です。

iPhoneアプリ(Apple経由)での領収書発行方法

iPhoneアプリからChatGPTの有料プランに加入した場合、領収書はAppleの購入履歴から発行する必要があります。Apple経由で課金した場合、OpenAIの管理画面には支払い履歴が表示されないため、Appleのシステムを通じて領収書を取得します。

これは、App Store経由のサブスクリプション料金がAppleを通じて決済される仕組みになっているためです。OpenAIではなくAppleが決済事業者となるため、領収書もApple側から発行されます。

具体的な取得手順は以下のとおりです。

  1. iPhoneの「設定」アプリを開き、画面上部の自分の名前(Apple ID)をタップする
  2. 「メディアと購入」から「アカウントを表示」を選択する
  3. 「購入履歴」をタップし、ChatGPTの該当する支払いを選択する
  4. 表示された明細を確認し、必要に応じてスクリーンショットを保存する

より正式な領収書が必要な場合は、Appleの管理画面にアクセスし、該当する領収書をダウンロードすることも可能です。

Androidアプリ(Google Play経由)での領収書発行方法

Androidアプリ経由でChatGPTに課金している場合は、Google Playの支払い管理画面から領収書を取得します。Apple経由の場合と同様に、Google Play経由の課金はOpenAIの管理画面には反映されないため、Googleのシステムから領収書をダウンロードする必要があります。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. ブラウザで「Googleお支払いセンター」にアクセスし、Googleアカウントでログインする
  2. 左メニューから「サブスクリプションと定期購入」を選択する
  3. ChatGPTの該当する領収書を選択する
  4. 「領収書をダウンロード」をクリックしてPDFを保存する

経費精算の際には、ダウンロードしたPDFをそのまま証憑として提出できます。

請求先情報(宛名)の変更方法

ChatGPTの領収書に記載される宛名を会社名に変更する方法は、請求ポータルの請求先情報を編集するだけで完了します。初期設定では個人名が表示されるため、法人の経費精算で使用する場合は事前に会社名へ変更しておくことが重要です。

変更手順は以下のとおりです。

  1. ブラウザ版ChatGPTにログインし、「設定」→「支払い」→「管理する」の順に進む
  2. 請求ポータルが表示されたら、「情報を更新」をクリック
  3. 「保存」をクリックし、会社名・住所・部署名などを入力する
  4. 変更を保存する

変更後は、次回以降に発行される領収書に新しい宛名が反映されます。ただし、過去に発行済みの領収書の宛名は変更できないため、法人利用を開始する際は早めに設定しておくことをおすすめします。

ChatGPT APIを利用した際の領収書・請求書の取得方法

ChatGPT APIの利用料に対する領収書は、ChatGPTのサブスクリプションとは別の管理画面から取得します。ChatGPTの有料プランとAPIの利用料は、課金体系も管理画面もまったく異なるため、それぞれ個別に領収書を取得する必要があります。

APIの利用料は従量課金制であり、使用したトークン数に応じて料金が発生します。請求書はOpenAI developer platformの管理画面から確認・ダウンロードが可能です。

【関連記事】
ChatGPT APIとは?始め方・料金・活用事例をわかりやすく解説

OpenAI developer platformでの課金履歴の確認

APIの課金履歴を確認するには、OpenAI developer platformの管理画面にアクセスします。この管理画面では、月ごとの利用量や累計コスト、各モデルの使用状況をグラフやテーブルで確認できます。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. ブラウザで「OpenAI developer platform」にアクセスし、OpenAIアカウントでログインする
  2. Billing」の画面を開く
  3. 「Billing History」タブで過去の課金履歴、「Usage」で今月の使用料を確認する

API利用料の領収書PDFダウンロード手順

APIの領収書をPDFでダウンロードする手順は、Billing画面のInvoice historyから対象月を選択するだけです。ChatGPTのサブスクリプションと同様に、PDF形式で領収書と請求書の両方をダウンロードできます。

  1. 「Billing」画面を開く
  2. 「Billing History」セクションを確認する
  3. 対象月の行にある「Download」ボタンをクリックする
  4. PDF形式の領収書・請求書がダウンロードされる

ChatGPTの商用利用やAPI活用の全体像については、「ChatGPTの商用利用と利用料金」の記事もぜひ参考にしてみてください。

請求サイクルと支払いタイミングの確認

APIの請求サイクルは月次で、毎月の利用量に基づいて翌月に請求が行われます。支払い方法はクレジットカードまたはデビットカードが基本であり、事前にBilling画面で支払い方法を登録しておく必要があります。

APIにはプリペイド方式(事前にクレジットを購入する方式)も用意されており、利用量が設定した上限に達すると自動的にAPIの利用が停止されます。予算管理を徹底したい場合は、Usage limitsの設定を活用することで、想定外の高額請求を防止できます。領収書は支払いが完了した時点で生成されるため、プリペイド方式の場合はクレジット購入時に領収書が発行されます。

ChatGPTの領収書発行時の注意点

ChatGPTの領収書を発行する際には、いくつかの注意点を事前に把握しておく必要があります。とくに、ドル建て表記や支払い方法の制約は、経費精算の実務に直接影響するため、正確に理解しておくことが重要です。

以下では、領収書発行時に押さえておくべき4つの注意点を解説します。

  • 領収書はドル表記のみ(日本円表記は不可)
  • 支払いは原則クレジットカード・デビットカードのみ
  • 為替レートによる毎月の金額変動
  • 法人利用時に確認すべきポイント

領収書はドル表記のみ(日本円表記は不可)

ChatGPTの領収書に記載される金額は、すべて米ドル建てであり、日本円での表記には対応していません。OpenAIは米国企業であるため、全世界共通で米ドルを基準通貨として採用しています。

経費精算の際には、領収書に記載されたドル建て金額をそのまま使用するか、クレジットカード会社が適用した円換算額を併用する方法が一般的です。多くの企業では、クレジットカードの利用明細に記載された日本円の引き落とし額を経費精算の基準としています。なお、2025年1月以降は消費税(JCT)の税額が日本円で併記されるようになりましたが、本体価格の表記は引き続き米ドルのままです。

支払いは原則クレジットカード・デビットカードのみ

ブラウザ版ChatGPTの有料プランにおける支払い方法は、原則としてクレジットカード・デビットカードのみです。対応しているカードブランドはVisa、Mastercard、American Expressなどの主要ブランドであり、銀行振込やコンビニ払いには対応していません。

請求書払い(銀行振込)に対応しているのはEnterpriseプランのみであり、個別の契約交渉が必要です。法人でChatGPTを導入する際に請求書払いを希望する場合は、Enterprise契約を検討するか、法人向けのクレジットカードを利用して経費精算する方法が現実的な選択肢となります。

為替レートによる毎月の金額変動があった

ChatGPTの利用料は米ドル建てで課金されるため、毎月の日本円での引き落とし額は為替レートによって変動していました。たとえば、Plusプランの月額$20は、1ドル=150円の場合は約3,000円ですが、1ドル=160円の場合は約3,200円となり、月によって200円程度の差が生じます。2026年4月時点では、公式サイトの料金プランは日本円の固定料金にすでに変更済みですが、過去の料金はドル建てベースで請求されたもののままなので注意しましょう。

クレジットカード会社が適用する為替レートは、決済日時点のレートに所定の手数料を加算したものが一般的です。経費精算の際には、カード明細に記載された円換算額をそのまま使用すれば問題ありません。ただし、経理処理上は為替差損益が発生する可能性があるため、過去のタイミングでいくら請求されていたのかは正しく把握しておく必要があります。

法人利用時に確認すべきポイント

法人でChatGPTを利用する際には、請求先情報の法人名義への変更と、適切なプランの選択が重要な注意点です。個人名義のまま経費精算を行うと、税務調査の際に業務利用の証明が困難になる可能性があります。

法人利用では、BusinessプランまたはEnterpriseプランの導入を検討することをおすすめします。これらのプランでは、管理コンソールから複数ユーザーの利用状況を一括管理でき、請求書も一本化されるため、経理処理の負担が大幅に軽減されます。また、ビジネスデータがAIの学習に使用されないデータプライバシー保護も標準で備わっています。

法人契約の詳細については、「ChatGPTの法人契約と企業利用時の料金やセキュリティリスク」を解説した記事もご参照ください。

ChatGPTの領収書が発行できない・届かない場合の対処法

ChatGPTの領収書が管理画面に表示されない、またはダウンロードできないというトラブルは、いくつかの原因が考えられます。多くの場合、課金経路の違いやブラウザの設定に起因しており、以下の対処法で解決できます。

  • スマホアプリ版(Apple ID・Google Play)で決済している場合
  • 「マイプラン」ページが表示されない場合
  • メールアドレスの誤り・迷惑メールフォルダへの振り分け
  • OpenAIサポートへの問い合わせ方法

スマホアプリ版(Apple ID・Google Play)で決済している場合

領収書が表示されない最も多い原因は、スマホアプリ経由で課金しているケースです。iPhoneのApp StoreまたはAndroidのGoogle Play経由でChatGPTの有料プランに加入した場合、OpenAIの管理画面(Settings → Subscription)には支払い履歴が一切表示されません。

これは、アプリストア経由の決済ではAppleまたはGoogleが決済事業者となるためです。OpenAIの管理画面に表示されるのは、ブラウザ版から直接クレジットカードで契約した場合の支払い履歴のみです。アプリ経由で課金している場合は、本記事のH2-2で解説したAppleまたはGoogle Playの手順に従って、各プラットフォームから領収書を取得してください。

「マイプラン」ページが表示されない場合

ブラウザ版ChatGPTの管理画面で「Subscription(サブスクリプション)」や「Manage my subscription」のリンクが表示されない場合は、ブラウザのキャッシュやログイン状態に問題がある可能性があります。

以下の対処法を順番に試してください。

  1. ブラウザのキャッシュとCookieをクリアしてから、再度ChatGPTにログインする
  2. 別のブラウザ(Chrome、Firefox、Edgeなど)でアクセスを試みる
  3. 一度ログアウトしてから再ログインする
  4. シークレットモード(プライベートブラウジング)でアクセスする

上記を試しても解決しない場合は、有料プランの契約が正しいアカウントに紐づいているかを確認してください。複数のOpenAIアカウントを持っている場合、別のアカウントで契約している可能性があります。

メールアドレスの誤り・迷惑メールフォルダへの振り分け

OpenAIからの支払い確認メールが届かない場合は、登録メールアドレスの確認と迷惑メールフォルダのチェックが最初の対処法です。OpenAIからのメールは「noreply@openai.com」などのアドレスから送信されますが、メールサービスのフィルタリングによって迷惑メールフォルダに振り分けられることがあります。

対処法として、まずメールの迷惑メールフォルダやプロモーションタブを確認してください。次に、OpenAIのアカウント設定画面で登録メールアドレスが正しいかを確認します。今後のメールを確実に受信するために、「openai.com」ドメインをメールのホワイトリスト(受信許可リスト)に追加しておくことも有効です。

OpenAIサポートへの問い合わせ方法

上記の対処法で解決しない場合は、OpenAIのサポートチームに直接問い合わせることで解決できます。OpenAIのヘルプセンター(help.openai.com)にアクセスし、画面右下のチャットアイコンからサポートに連絡できます。

問い合わせの際には、以下の情報を事前に準備しておくとスムーズです。

  • OpenAIアカウントに登録しているメールアドレス
  • 利用しているプラン名(Plus、Pro、Businessなど)
  • 問題が発生している具体的な状況(エラーメッセージのスクリーンショットなど)
  • 対象となる請求月

サポートは英語での対応が基本ですが、日本語で問い合わせても回答を得られるケースがあります。

ChatGPTの領収書・請求書のインボイス(適格請求書)対応

2025年1月以降、OpenAIは日本の適格請求書発行事業者に登録され、ChatGPTの請求書がインボイス制度に対応しました。この変更により、ChatGPTの利用料に対する仕入税額控除が可能になり、法人や個人事業主にとって税務上の取り扱いが大きく改善されています。

以下では、インボイス対応の具体的な内容と実務上の判断ポイントを解説します。

  • OpenAIのJCT(日本消費税)対応状況(2025年1月〜)
  • 適格請求書としての要件と登録番号の確認
  • Enterprise契約のリバースチャージ方式
  • 仕入税額控除の可否と実務上の判断

OpenAIのJCT(日本消費税)対応状況(2025年1月〜)

OpenAIは2025年1月1日から、日本のユーザーに対して消費税(JCT)10%の課税を開始しました。これにより、ChatGPTの利用料金には本体価格に加えて消費税10%が上乗せされるようになっています。

この変更の背景には、日本の消費税法における「電気通信利用役務の提供」に関する規定があります。海外の事業者が日本の消費者や事業者に対してデジタルサービスを提供する場合、日本の消費税の課税対象となります。OpenAIはこの規定に基づき、日本の適格請求書発行事業者として登録を行いました。

なお、2024年12月以前の請求書にJCTが遡って追加されることはありません。JCTが適用されるのは、2025年1月1日以降に発生した請求分からです。

出典:OpenAI「OpenAIの請求書における日本の消費税について」

適格請求書としての要件と登録番号の確認

OpenAIの適格請求書発行事業者登録番号(QII番号)は「T4700150127989」です。この登録番号は、国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトでも確認できます。

インボイス制度で求められる適格請求書の要件として、登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとの対価の額、税率ごとの消費税額、書類の交付を受ける事業者の名称が記載されている必要があります。OpenAIが発行する請求書には、これらの要件を満たす情報が記載されており、適格請求書として仕入税額控除の根拠書類に使用できます。

Enterprise契約のリバースチャージ方式

Enterprise契約など、OpenAIとの個別交渉に基づく法人契約の場合は、リバースチャージ方式が適用されるケースがあります。リバースチャージ方式とは、サービスの提供者(OpenAI)ではなく、サービスを受ける側(日本の法人)が消費税の申告・納付義務を負う仕組みです。

この方式が適用される場合、OpenAIからの請求書にはJCTが課税されません。代わりに、日本の法人側が確定申告の際に消費税の申告を行う必要があります。自社の契約がリバースチャージ方式に該当するかどうかは、OpenAIとの契約内容を確認するか、support@openai.comに問い合わせることで確認できます。

仕入税額控除の可否と実務上の判断

2025年1月以降のChatGPT利用料については、OpenAIが発行する適格請求書を保存することで、仕入税額控除の対象として消費税の計算に含めることが可能です。2024年12月以前のChatGPT利用料については、OpenAIがインボイス登録事業者ではなかったことに加え、ChatGPTの利用料は「消費者向け電気通信利用役務の提供」に該当するため、インボイス制度の80%/50%経過措置も適用されず、原則として仕入税額控除の対象外でした。

ただし、基準期間の課税売上高が1億円以下の事業者については、税込1万円未満の取引に限り少額特例の適用がある場合があります。税務処理の詳細については顧問税理士や税務の専門家に相談されることをおすすめします。

ChatGPTの利用料を経費処理する方法と勘定科目

ChatGPTの領収書を取得した後は、適切な勘定科目を選んで経費処理を行う必要があります。ChatGPTの利用料はクラウドサービスの利用料に該当するため、いくつかの勘定科目が候補となります。一度決めた勘定科目は継続して使用することが会計処理の原則であるため、最初の選択が重要です。

以下では、勘定科目の選び方から仕訳例、按分の考え方まで、経費処理の実務を具体的に解説します。

  • おすすめの勘定科目(通信費・支払手数料・諸会費)
  • 仕訳の具体例(法人・個人事業主)
  • プライベート利用との按分の考え方
  • クレジットカード明細と領収書のセット保管

おすすめの勘定科目(通信費・支払手数料・諸会費)

ChatGPTの利用料に適用する勘定科目として最も一般的なのは「通信費」です。ChatGPTはインターネットを通じて利用するクラウドサービスであり、通信回線を介したサービス利用料として「通信費」に分類するのが自然な考え方です。

そのほかの選択肢として、「支払手数料」や「諸会費」も使用できます。「支払手数料」はSaaSやクラウドサービスの利用料として広く使われる勘定科目であり、「諸会費」はサブスクリプション型サービスの月額料金として分類する場合に適しています。いずれの勘定科目を選んでも税務上の問題はありませんが、一度決めた科目を毎月継続して使用する「継続性の原則」を守ることが重要です。

ChatGPTのビジネス活用全般については、「ChatGPTをビジネスで利用する方法と注意点」を解説した記事もあわせてご覧ください。

仕訳の具体例(法人・個人事業主)

ChatGPTの利用料を経費処理する際の仕訳例を、法人と個人事業主のそれぞれについて紹介します。以下は、Plusプラン(月額$20、1ドル=150円換算で約3,000円)をクレジットカードで支払った場合の仕訳例です。

法人の場合(クレジットカード払い):

タイミング 借方 金額 貸方 金額
利用月 通信費 3,000円 未払金 3,000円
引き落とし日 未払金 3,000円 普通預金 3,000円

個人事業主の場合(クレジットカード払い):

タイミング 借方 金額 貸方 金額
利用月 通信費 3,000円 事業主借 3,000円

個人事業主の場合は、個人のクレジットカードで支払うケースが多いため、貸方を「事業主借」として処理するのが一般的です。

プライベート利用との按分の考え方

ChatGPTを業務とプライベートの両方で使用している場合は、業務利用分のみを経費として計上するための按分が必要です。按分とは、支払い総額のうち業務に使用した割合のみを経費として認める考え方です。

按分比率の算出方法としては、利用時間に基づく方法と利用目的に基づく方法があります。たとえば、1か月のChatGPT利用時間のうち70%が業務利用であれば、月額料金の70%を経費として計上します。按分比率は合理的な根拠に基づいて設定し、その根拠を記録として残しておくことが重要です。税務調査の際に按分比率の妥当性を説明できるよう、利用ログや業務日報などの裏付け資料を保管しておくことをおすすめします。

クレジットカード明細と領収書のセット保管

ChatGPTの領収書はドル建て表記であるため、クレジットカードの利用明細と領収書をセットで保管することが経費精算の実務では重要です。カード明細には日本円での引き落とし額が記載されているため、ドル建ての領収書と照合することで、正確な経費金額を確認できます。

電子帳簿保存法の観点からは、PDF形式でダウンロードした領収書をそのまま電子データとして保存することが認められています。保存の際には、取引年月日、取引金額、取引先名で検索できる状態にしておく必要があります。紙での保管が不要になるため、毎月の領収書をPDFでダウンロードし、クラウドストレージや会計ソフトに取り込んで管理する方法が効率的です。

ChatGPTの領収書に関するよくある質問

ChatGPTの領収書について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q. ChatGPTの領収書はメールでも受け取れる?

A. ChatGPTの領収書はメールでは自動送付されません。管理画面のInvoice Historyから手動でダウンロードする必要があります。ただし、支払い完了時にOpenAIから送信される確認メールに請求情報の概要が記載される場合があります。正式な領収書としては、管理画面からダウンロードしたPDFを使用してください。

Q. ChatGPTの領収書の宛名は会社名に変更できる?

A. 変更可能です。請求ポータルの「Billing Information(請求先情報)」から会社名や住所を入力すれば、次回以降の領収書に反映されます。ただし、過去に発行済みの領収書の宛名は変更できないため、法人利用を開始する際は早めに設定しておくことをおすすめします。

Q. 過去の領収書を再発行・遡って取得することはできる?

A. 可能です。管理画面のInvoice Historyには過去の支払い履歴がすべて保存されており、いつでも遡って領収書をダウンロードできます。ただし、Apple App StoreやGoogle Play経由で課金した場合は、OpenAIの管理画面には表示されないため、各プラットフォームの購入履歴から取得する必要があります。

まとめ

本記事では、ChatGPTの領収書を発行する方法を中心に、インボイス対応や経費処理の実務まで網羅的に解説しました。要点を振り返ると、以下の4点が重要です。

  • 領収書の発行方法は課金経路によって異なり、ブラウザ版はOpenAI管理画面から、アプリ版はAppleまたはGoogle Playから取得する
  • 領収書はドル建て表記のみで日本円表記には非対応であり、経費精算時にはクレジットカード明細と併用する
  • 2025年1月以降、OpenAIは日本の適格請求書発行事業者に登録され、インボイス制度に対応した請求書が発行される(登録番号: T4700150127989)
  • 勘定科目は「通信費」が最も一般的であり、一度決めた科目を継続して使用することが重要である

ChatGPTの領収書は、管理画面から数クリックで取得できます。毎月の経費精算を円滑に進めるために、本記事で解説した手順を参考に、今すぐ領収書のダウンロードと請求先情報の設定を行ってみてください。

法人でのChatGPT導入を検討されている場合は、「ChatGPTの法人契約プランの詳細」もあわせてご確認ください。