広告代理業でAIをフル活用!クオリティの底上げと効率化を実現

導入前の課題

  • フリー素材の選定やペルソナ設定に多くの時間がかかっていた
  • 個人の力量に依存しており、クオリティのばらつきがあった
  • AIツールに対する過度な期待により、社内浸透が進まない

導入後の成果

  • クリエイティブ制作やペルソナ設定にかかる時間が大幅に短縮
  • AIを使うことにより、クオリティが大幅に向上した
  • カスタマーサクセスと担当者による積極的な取り組みにより社内AI浸透が加速

「No.1を創る会社」をビジョンに掲げ、グロースマーケティングを主軸とした事業を展開しているアンカー株式会社。「価値の追求」をミッションとして、グロースマーケティングを通して全てのステークホルダーに必要十分な価値提供を行い続けることで豊かな世の中の創造に貢献することを目指し、日々の業務に取り組まれています。

創業9年目を迎え、現在はクライアントの事業に深く関わり、上流から下流まで一気通貫したサービスを提供しています。その結果、広告代理店の領域を超え、アンカーを「ビジネスパートナー」と呼ぶクライアントも珍しくありません。

しかし、事業が急成長する中で、画像選定やクリエイティブ制作、ペルソナ設計などの業務は属人化し、非効率な状況に直面していました。今回は、事業推進部ゼネラルマネージャーの北哲哉氏にJAPAN AI導入のきっかけや、導入後の変化についてお話を伺いました。

画像選定・制作・ペルソナ設計が属人化。クオリティに差

クライアントの市場No.1実現を支援するため、部分最適ではなく全体最適を追求した結果、支援領域が広がり、現在はアカウントプランニングや広告運用、LP・記事LP制作、クリエイティブ制作、ASP事業、さらにはオフライン施策の提案まで手がけています。十数人だったメンバーは30人規模にまで増えたのですが、業務は属人化し、非常に非効率な状態でした。

LPや記事LPは、フリー素材の選定や制作に多くの時間がかかり、また、新規提案時のペルソナ設計にも時間を要していました。クリエイティブ制作に関しては画像選びにセンスの差が生じてしまい、ペルソナ設計は様々な手段でリサーチをするものの、個々の解釈の違いがクオリティのばらつきを生んでいたのです。このため、一定水準以上の品質を保つのが難しく、標準化を目指すためには、AIツールの活用が不可欠だと考えました。

”オールインワンのマーケティング支援ツール”JAPAN AI SALES & MARKETINGを導入

AIツールを色々と探してはいたのですが、世の中に溢れすぎていて取捨選択にはかなり苦労しました。

画像生成、テキスト生成、議事録など様々なツールを無料トライアルで試してみたのですが、どれが良いのかは正直わからなかったです。そのタイミングで、JAPAN AIの兄弟会社であるCATS株式会社の松本さんが、FacebookでJAPAN AI SALES & MARKETINGについて投稿しているのを見かけました。マーケティングに必要な全機能がオールインワンになっている点に惹かれました。

複数ツールの導入も検討はしましたが、メンバーが使いこなせなくなる懸念もあり、JAPAN AIの導入を決定。社内からは「もっと特定の業務に特化したAIツールを選定したほうが良いのでは?」との意見も挙がりましたが、高頻度のアップデートと、新しいサービスに対する期待から導入しました。

リアルな画像生成、0→1のペルソナ設計によりクオリティ向上

JAPAN AIの導入により、画像選定、制作の効率が飛躍的に向上しました。画像生成のバリエーションも豊富になり、プロンプトの入力に慣れてからは画像のクオリティも向上しました。ペルソナもAIが最初にある程度の設計をしてくれるため、0から作っていたときと比較すると大幅な時短に繋がっています。

「これなら使っていいよ」AI画像禁止のお客様も納得のリアルなAI画像

AIツールによって生成された画像は「明らかにAI」というものが結構あると思いますが、JAPAN AIで生成された画像はとても自然で、それを全く感じさせません。AIの画像を見慣れている私ですら気が付くことができないくらいのリアルさがあります。

AIの画像に対する拒否反応があったクライアントにも、「これなら使っていいよ」との声をいただいています。

「AIによるペルソナ作成 × 人間によるLP検証」で効率化を実現

ペルソナ作成は、0から1を作るのが一番時間と労力が必要なところなのですが、今では一瞬で終わります。AIが生成したペルソナに人間がアレンジを加えるだけで良いため、心理的な負担が軽減されました。

また、複数のペルソナを生成し、それぞれに合うLPを検証することで、クオリティの向上と効率化を同時に実現できています。

AIが社内の仕組みの一部に!圧倒的にスムーズな新規提案を実現

新規提案では、ペルソナ設計やクリエイティブ提案に必要な作業時間が大幅に短縮されました。実は社内に提案の型が全くなかったのです。そこで、JAPAN AI導入を機にパワーポイントでアウトラインを作成し、ペルソナやクリエイティブの部分はAIを使う、という仕組みを整えました。

ちょうど今、新規提案の強化期間なのですが、導入前はどんなに早くても5営業日程度はかかっていたのが、最短2日で提案が可能となっています。そして、JAPAN AIを使った提案で受注に繋がったという成功例も生まれています。

リーガルチェック機能でクライアントからの信用を強化

社内で特に重宝しているのが、薬機法や景表法に関するリーガルチェック機能です。医療系のクライアントには法的な確認が必要であり、もし業界理解が不十分なままLPを納品すると、信用を失う可能性があります。

納品前にJAPAN AIを通じてある程度のリーガルチェックを行い、最初の合格ラインである80点を確実にしておくことは、クライアントからの信用獲得に繋がっていると感じます。

優れているなと思うのが、指摘された文章の代替案までしっかりと出してくれることです。人間が代替案を出すには数十分かかるところ、AIは迅速に対応してくれるため、大変助かっています。

AIへの過度な期待から社内への浸透には苦労

導入当初は、今までのやり方で進めるメンバーも一定数いたため、社内への浸透には苦労しました。さらに、AIツールに対して過度な期待もあり、少しでも思い通りのアウトプットができないと「もう使わない」という声も挙がっていました。

それでも、当時は社内からネガティブな声があっても、アップデートによって今後きっと良いツールになっていくだろうという期待がありました。それは、JAPAN AIが改善要望に対して当日、遅くても翌日には問題を解消してくれる姿勢があったからです。

各部署から「AI隊長」を選任。勉強会を重ね、ナレッジを展開

社内への浸透のために最初に取り組んだことは、各部署から一人ずつ「AI隊長」を選任したことです。各部署の隊長は、新しいことに興味を持つメンバーの挙手や、私自身の選定によって決定しました。

その後、JAPAN AIのカスタマーサクセスの担当者に勉強会を何度か開催していただきました。得られたナレッジは、「AI隊長」を通じて各部署に展開し、この方法で全社にスキルと情報の共有を図ったのです。

私自身も積極的に啓蒙活動を行い、作成したプロンプトによるアウトプットを一人ひとりに示して「このクオリティなら使える?」と確認していきました。「このクオリティなら使える」との反応が多く、「プロンプトの問題だ」といったコミュニケーションを取りながら理解を深めていくといった具合です。

「AI隊長」には、特定の要件に応じたプロンプトの使い方を全体チャットで共有してもらい、実際に広告配信での使用例などを紹介してもらいました。この取り組みが功を奏し、現在では全メンバーがJAPAN AIを活用しています。

新しいツールの導入に関しては正直、多少強引な引っ張りも必要だなと思います。あとは受注に繋がったなどの成功体験があることで浸透は加速できるのではないでしょうか。

AI活用をさらに推進し、クライアントの成長に貢献していく

会社として作業的な仕事に関しては、できる限りJAPAN AIを活用して時短をどんどんしていきたいです。そして、クライアントに市場No.1を実現するための経営戦略や営業戦略などの提案の数を増やしていきたいと考えています。そうなれば、他の代理店やマーケティング会社との差別化を実現できます。

導入を検討されている方は、きっと選択肢が多すぎて選べないという状態になっているかもしれません。私たちも同じ境遇だったからこそ、「一旦、JAPAN AIを使っておけば問題ない」とお伝えしたいです。

複数の機能が一つのツールに詰まっていて、日本語対応もされていて、アップデートも早くて、カスタマーサクセスがしっかりと伴走してくれるというサービスは他にないと思います。だから、まずは使ってみていただきたいですね。