【導入事例】株式会社イーエムネットジャパン

はじめに

株式会社イーエムネットジャパン様は、「クライアントと共に歩む企業」を企業理念に掲げ、従来のインターネット広告のみならず、更にその先をいく様々な事業・インターネット広告を通じたビジネスを展開し、クライアント企業様に新たなサービスを提供し続けています。

クライアント様のデジタルマーケティング全般(SNSのアカウント運用や、コンテンツマーケティング)や、インハウス化の支援を進める中でどの様に JAPAN AI を活用いただいているのか、
営業統括本部の阿部 到さん、大江 茉那さんにお話を伺いました。

社内のリソース不足を解消すべく、AIの活用を検討

-「JAPAN AI 」の導入前は、どのような課題を感じていたのですか?

阿部様:近年ずっと感じている課題なのですが、マーケティング手法の多様化が年々加速度的に進んでいる影響から、弊社の特徴である「一気通貫した営業体制」にも影響が出ている可能性が高いのではと感じていました。

実際、営業担当者が顧客対応から広告運用までを専任制で行うため、クライアント様に寄り添ったご支援が出来ることによる満足度の高さはあるのですが、同時に、営業担当者がインプットしなければならない情報量も多く、対応しなければならない業務範囲が多岐にわたってしまうため、効率的な業務遂行が年々困難になってきていると感じております。

そんな中、クリエイティブ制作における中心的なデザイナーが退職したこともあり、社内のクリエイティブ制作リソースが本格的に不足し始めるという状況に陥りました。
クリエイティブ制作業務の外注も検討しておりましたが、外注の場合は外注費用による弊社としての利益率の低下や、外注にあたってのコミュニケーションコストに伴う業務生産性の低下がリスクとして発生することから、テクノロジーの力でクリエイティブ制作リソースを補う方法がないかを真剣に検討し始めました。

また2022年後半から徐々に生成AIが話題にあがることが多くなり始めたため、元々、生成 AI 自体には興味がありました。昨年(2023年)初頭から自分たちの業務でも上手く活用する余地がないか考え始めた部分もあったので、ご提案を頂いたタイミングですぐにテスト的に導入することを決定いたしました。

導入の決め手となった3つのポイント

- 経緯のご紹介ありがとうございます。決め手になったポイントはございますか?

阿部様:ポイントとしては3つあります。
1つ目は「マーケティングに即した生成AIプロダクト」だったこと。2つ目は「手厚いサポート体制」。3つ目は「開発のスピード感」です。

「マーケティングに即した生成AI」に関してですが、弊社はマーケティングの支援会社なので、やはり本丸となるクライアント様へのご支援付加価値の最大化に寄与し得るものなのか?が一番大事なポイントでした。また、特定の用途で使いたいという限定的な考えではなく、様々なボトルネックに対応していけるようにしたいと考えていました。その中で貴社は、生成AIを活用して弊社のビジネス課題をどう解決するかというディスカッションから入り込んでいただけた点が良かったと感じています。

次に「手厚いサポート」の部分ですが、AIは特にサポートが充実していないと継続的に上手く使いこなしていくのは難しいと考えています。貴社の親会社である株式会社ジーニー様とは既にお取引があり、お取引にあたってのサポートの手厚さを感じていたので、子会社の貴社も手厚くサポートしてくれるだろうという期待感を持っていましたし、現状も満足したサポートをしていただいていると感じています。

最後に「開発のスピード感」ですね。貴社の場合アップデート頻度も高く、プロダクトを利用している中で日々新しい機能アップデートが重ねられていると感じております。また、使い勝手に関してご相談をさせていただいた際には迅速に状況のキャッチアップをしていただき、開発要件も速やかにご検討いただけるのでとても感謝しています。

導入後に感じた活用のハードル

- ここからは導入後のことを聞きたいのですが、活用はスムーズにいきましたか?

阿部様:実際、最初のうちは社内でも中々活用されていませんでした。勉強会等も実施して全社に周知はしたものの、「どんな目的でどう使えば良いのか?」がクリアになっていない状況で、ゼロベースで試行錯誤する心理的ハードルが高かったのかと感じています。そのため、大江と共に社内の各営業組織からプロジェクトメンバーを募って全社横断的な生成AIプロジェクトを立ち上げ、JAPAN AI 活用に向けた各種ナレッジの蓄積や、プロジェクトメンバーを通した社内への普及活動を行いました。

大江様:「気になったことがあったらチャットやメールで相談してね」とは周知していたものの、やはり相談しづらい空気はあったみたいですね。こんなこと聞いて良いのかな?と。それが、「プロジェクトに参加している同じチームの身近なメンバー」というワンクッションを挟んだことによってかなり相談しやすい空気が出来上がり、活用に向けた社内の意見交換が一気に活発になりました。推進側が一人で全員とコミュニケーションするのは難しいですが、コミュニケーションを重ねないと何が活用ネックなのかも理解できないため、プロジェクトの立ち上げによって一気に加速した感じがします。

ペルソナ生成や広告クリエイティブへのAI活用

-本格的にJAPAN AI の活用を開始したことにより、当初の課題は解決できましたか?

阿部様:ここに関しては現在トライ中のため現時点ではまだ具体的な成果としてお伝えできるものは無いのですが、広告クリエイティブでの活用は実際に始まっています。例えば、GoogleやYahoo!のリスティング広告で利用する広告文や、ターゲットペルソナの作成ですね。

大江様:そうですね。特に広告文に関しては「人間が作った広告文」と「AIが作った広告文」の二種類を同時に入稿してA/Bテストを行い、どの様な差が出るのか?といった検証を重ねていきたいと考えております。その結果インプレッション数やクリック数、コンバージョン数に寄与することがわかれば、当社の広告文作成業務においてデファクトスタンダード化していくことができるのではないかと考えております。

阿部様:社内の活用促進としては、「チャットを使った業務効率化/画像生成」という2つのテーマでJAPAN AI 活用の社内コンテストも実施を予定しています。未利用の社員にもまずは触ってもらい、活用の可能性を感じてもらうことが狙いです。また、コンテストで集まったプロンプトや成果物を社内に公開することでナレッジシェアし、社内のJAPAN AI 活用サイクルに好循環が生まれることも狙っています。

AI活用、今後のチャレンジ

-社内でJAPAN AI の活用が活発になってきたらチャレンジしたいことを教えて下さい

阿部様:営業活動の効率化に結び付けられないかは検討しています。例えば生成AIを活用した営業資料作成の汎用化や、過去の提案資料を基に盛り込むべき要素をピックアップしてもらうことができれば、与件ヒアリングから提案にかけての営業工数がかなり削減出来るのではと考えています。

あとは、一気通貫した営業体制の中の広告運用効率化の部分になるのですが、広告出稿後の振り返りにおけるネクストアクションの提案や、施策案に対しての壁打ちの相手にできないか考えています。これが上手く行けばクライアント様のインハウス支援にも応用できると考えています。

その他、バックオフィスの業務効率化にも役立つ方法はあるのではないかと模索しているところです。

生成AIに興味がある皆様に向けてのメッセージ

-最後に、同じくJAPAN AI の導入を検討している方に向けたメッセージをいただけますか?

阿部様:生成AIは、インターネット革命の様な数十年に一度訪れるかどうかの革命的な技術だと思います。上手く活用することができれば、多くの企業では大きなビジネスインパクトを与えることも可能なのではないかと考えております。フェーズとしてもまだまだ初期の段階だと思いますので、まずは興味本位で触れてみていただいて、面白いな、こんなことも出来るのか!という気付きとともに生成AIを当たり前に活用するための第一歩を踏み出してもらえると良いなと思います。

【お問合わせ先】
JAPAN AI株式会社
担当:花田
TEL:03-5909-8187
Mail:pr@japan-ai.co.jp

【JAPAN AIについて】
JAPAN AIは「企業が1社に一つオリジナルのAIを持つ時代を創る。AIは働く人をサポートし、圧倒的な生産性を実現する。」というビジョンを掲げ、最新のAI技術を活用したプロダクトやサービス提供により、多様な業界での事業拡大や産業の発展に貢献していきます。
U R L:https://japan-ai.co.jp/

【会社概要】
社 名:JAPAN AI株式会社
代 表 者:代表取締役社長 工藤 智昭
本 社:東京都新宿区西新宿6-8-1
設 立:2023年4月14日
資 本 金:4,000万円
事業内容:人工知能の研究開発、人工知能に関するコンサルティングサービス
U R L:https://japan-ai.co.jp/