Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストを入力するだけで写真のようにリアルな画像やアート作品を自動生成できるAI画像生成ツールとして、クリエイターやビジネスパーソンの間で急速に注目を集めています。2026年6月にはV8.1が標準モデルとして採用され、生成速度や画質がさらに向上したことで、業務での活用が一層現実的な選択肢に変わりました。
しかし、Midjourneyとはそもそもどのようなツールなのか、他の画像生成AIとは何が違うのか、料金はいくらかかるのか、商用利用しても問題ないのか、といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Midjourneyの基本的な仕組みや特徴から、始め方・使い方、料金プランの比較、プロンプトのコツ、そして商用利用と著作権の注意点まで、JAPAN AIが網羅的に解説します。
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目次
- Midjourney(ミッドジャーニー)とは?
- MidjourneyのWeb版とDiscord版の違い
- Midjourney(ミッドジャーニー)の料金プラン
- Midjourney(ミッドジャーニー)の始め方
- Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方
- Midjourney(ミッドジャーニー)でできること
- Midjourney(ミッドジャーニー)のプロンプトのコツ
- Midjourney(ミッドジャーニー)の商用利用と著作権
- Midjourney(ミッドジャーニー)の最新機能
- Midjourney(ミッドジャーニー)に関してよくある質問
- Midjourney(ミッドジャーニー)を活用して画像制作を効率化しよう
Midjourney(ミッドジャーニー)とは?
Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストのプロンプトを入力するだけで高品質な画像を自動生成できるAI画像生成ツールです。
アメリカ・サンフランシスコに拠点を置く独立研究所「Midjourney, Inc.」が開発しており、2022年7月にオープンベータ版として一般公開されました。創設者のデイヴィッド・ホルツ氏は、NASA Langley Research Centerでの研究経験を持ち、ハンドトラッキング技術企業Leap Motionを共同創設したエンジニアであり、その技術的背景がMidjourneyの画像生成品質に反映されています。
ユーザーは、生成したい画像の内容を英語のテキストで指示するだけで、数秒から数十秒で4枚の候補画像を得られます。風景写真やポートレートといったフォトリアルな画像はもちろん、油絵風やアニメ調、3Dレンダリング風など、幅広い表現スタイルに対応している点が特徴です。2026年6月にはV8.1が標準モデルとして採用され、プロンプトの理解力や生成速度がさらに向上しています。
生成AIの基本的な仕組みや活用方法については、「生成AIとは?従来のAIとの違いやできることなどわかりやすく解説」の記事で詳しく解説しています。
高品質な画像生成能力
Midjourneyが多くのクリエイターやビジネスパーソンに選ばれる最大の理由は、プロのデザイナーが制作したかのような高品質な画像を、専門知識なしで生成できる点にあります。
独自の拡散モデルをベースとしたアルゴリズムにより、光の反射や影の落ち方、素材の質感といった細部まで忠実に再現します。たとえば「夕焼けに照らされた東京の街並み」というプロンプトを入力すると、ビルの窓に反射するオレンジ色の光や、路面に伸びる影まで自然に描き込まれた画像が生成されます。写真のようなリアルな表現だけでなく、水彩画風やサイバーパンク調、浮世絵風など、多彩なアートスタイルにも対応していることも特徴です。
2026年6月に標準化されたV8.1では、ネイティブ2K HD画像の出力に対応し、テキスト描写能力も大幅に改善されました。ポスターやロゴに含まれる文字が読みやすくレンダリングされるようになり、以前のバージョンで課題とされていた手指の崩れも大きく軽減されています。
他のAI画像生成ツールとの違い
Midjourneyは、DALL-E 3やStable Diffusionといった他の画像生成AIと比較して、芸術性と美的完成度に優れた画像を生成できる点で差別化されています。
DALL-E 3はOpenAIが開発したツールで、ChatGPTとの統合により自然言語での指示に強みを持ちます。プロンプトの意図を正確にくみ取る精度が高く、初心者でも思い通りの画像を得やすい設計です。
一方のStable Diffusionはオープンソースで提供されており、ローカル環境での実行やモデルの自由なカスタマイズが可能です。技術的な知識があるユーザーにとっては拡張性の高さが魅力です。
これらに対してMidjourneyは、デフォルトの生成品質がきわめて高く、複雑なパラメータ設定をしなくても美しい画像が得られます。光の表現や色彩の調和、構図のバランスといった「絵としての完成度」を重視する場合に適しており、広告ビジュアルやSNS素材、コンセプトアートの制作で多く採用されています。
他の画像生成AIサービスとの詳しい比較については、「画像生成AIサービスおすすめ比較11選!無料ツールから注意点や活用事例を解説」の記事もあわせてご覧ください。
MidjourneyのWeb版とDiscord版の違い
Midjourneyには、ブラウザ上で操作するWeb版とDiscordアプリ上で操作するDiscord版の2つの利用環境があり、2026年現在はWeb版が主流です。
もともとMidjourneyはDiscord上のボットとして提供されていましたが、2024年8月にWeb版(当初はMidjourney Alphaとして公開)が全ユーザーに開放されました。Web版はグラフィカルなインターフェースで直感的に操作でき、画像の管理や検索、編集機能も充実しています。Discord版はコマンド入力が中心ですが、コミュニティ内で他のユーザーの作品をリアルタイムに閲覧できる利点があります。
以下の比較表で、両者の主な違いを確認してみましょう。
| 比較項目 | Web版 | Discord版 |
|---|---|---|
| 操作方法 | GUI(グラフィカルユーザーインターフェース) | コマンド入力(/imagineなど) |
| 利用環境 | Webブラウザ(PC・スマートフォン対応) | Discordアプリ(PC・スマートフォン対応) |
| 画像管理 | フォルダ分類・検索・フィルタリング機能あり | チャット履歴から手動で探す必要あり |
| 編集機能 | インペイント・アウトペイントなどの編集ツール搭載 | 基本的なアップスケール・バリエーションのみ |
| コミュニティ | Exploreページで他者の作品を閲覧可能 | サーバー内でリアルタイムに他者の生成を閲覧可能 |
| 初心者向け | 直感的で使いやすい | コマンド操作に慣れが必要 |
Web版の特徴
MidjourneyのWeb版の最大の強みは、ブラウザ上のGUIで直感的に操作できる点です。
プロンプトの入力欄に加えて、アスペクト比やスタイルの設定をスライダーやドロップダウンメニューで調整できるため、コマンドの記法を覚える必要がありません。生成した画像はギャラリー形式で一覧表示され、フォルダ分類やキーワード検索で過去の作品を効率的に管理できます。
さらに、インペイント(画像の一部を指定して再生成する機能)やアウトペイント(画像の外側を拡張する機能)といった編集ツールも搭載されており、生成から仕上げまでをWeb版だけで完結できます。2026年現在、Midjourneyの新機能はWeb版を中心に実装される傾向にあり、Draft ModeやVoice PromptもWeb版で利用可能です。
Discord版の特徴
MidjourneyのDiscord版は、Discordアプリ上で「/imagine」コマンドを入力して画像を生成する方式です。
テキストベースの操作に慣れたユーザーにとっては、パラメータを直接入力できる効率の良さが魅力です。また、Midjourneyの公式Discordサーバーには数百万人のユーザーが参加しており、他のユーザーが生成した画像やプロンプトをリアルタイムで閲覧できます。優れた作品のプロンプトを参考にしたり、コミュニティ内で質問やフィードバックを受けたりと、学びの場としても機能しています。
チームでの共同作業にも適しており、専用のDiscordサーバーを立ててMidjourneyのボットを招待すれば、メンバー間で生成画像を共有しながらプロジェクトを進められます。ただし、画像の管理機能はWeb版に比べて限定的であるため、大量の画像を扱う場合はWeb版との併用が効率的です。
Midjourney(ミッドジャーニー)の料金プラン
Midjourneyの料金プランは、月額10ドルのBasicから月額120ドルのMegaまで4段階の有料プランで構成されています。
2023年3月に無料トライアルが廃止されて以降、Midjourneyの利用には有料プランへの加入が必須です。各プランはGPU時間(画像生成に使用できる処理時間)の上限やRelaxモード(低速だが無制限に生成できるモード)の有無、ステルスモード(生成した画像を他のユーザーから非公開にする機能)の対応状況で差別化されています。
無料プランは停止中
Midjourneyの無料プランは、2023年3月に廃止されており、2026年7月現在も再開されていません。。現在Midjourneyを利用するには、4つの有料プランのいずれかに加入する必要があります。
サービス開始当初は、新規ユーザーに対して約25回分の無料トライアルが提供されていました。しかし、利用者の急増に伴うサーバー負荷の増大や、不正利用の防止を目的として無料枠は完全に撤廃されました
以前の無料トライアル期間中に生成した画像については、商用利用が認められていない点にも注意が必要です。当時の利用規約では、無料トライアルで生成された画像にはCC BY-NC 4.0(クリエイティブ・コモンズ 表示-非営利 4.0 国際)ライセンスが適用されると定められていました。現在の利用規約ではこの条項の記載形式が変更されていますが、無料ユーザーの画像に商用利用権がない点は変わりません。
各有料プランの違い
Midjourneyの4つの有料プランは、利用頻度や用途に応じて選択できます。以下の比較表で各プランの違いを確認しましょう。
| プラン | 月額料金 | 年額料金(月換算) | Fast GPU時間 | Relaxモード | ステルスモード |
|---|---|---|---|---|---|
| Basic | 10ドル | 8ドル/月(年額96ドル) | 月3.3時間(約200分) | なし | なし |
| Standard | 30ドル | 24ドル/月(年額288ドル) | 月15時間 | 画像無制限 | なし |
| Pro | 60ドル | 48ドル/月(年額576ドル) | 月30時間 | 画像・SD動画無制限 | あり |
| Mega | 120ドル | 96ドル/月(年額1,152ドル) | 月60時間 | 画像・SD動画無制限 | あり |
年額払いを選択すると、月額換算で約20%の割引が適用されます。初めてMidjourneyを試す場合はBasicプランで十分ですが、日常的に画像を生成する場合はRelaxモードが使えるStandardプラン以上が適しています。Relaxモードでは生成速度がやや遅くなるものの、GPU時間を消費せずに無制限で画像を生成できるため、アイデア出しやバリエーション作成に重宝します。
なお、年間売上高が100万ドル(約1.5億円)を超える企業がMidjourneyで生成したアセットの所有権を得るには、ProまたはMegaプランへの加入が利用規約で義務付けられています。
出典:Midjourney「Subscription Plans」
Midjourney(ミッドジャーニー)の始め方
Midjourneyの始め方は、アカウント作成から有料プラン登録、初回の画像生成まで3つのステップで完了します。
2026年現在、Web版を中心に利用するのが最も効率的です。以下の手順に沿って進めれば、初めての方でも10分程度で画像生成を開始できます。
Discordアカウントの作成
Midjourneyの利用を開始するには、まずDiscordアカウントまたはGoogleアカウントが必要です。
Web版Midjourneyへのサインアップ時に、DiscordアカウントまたはGoogleアカウントのいずれかで認証を行います。Discordアカウントを持っていない場合は、Discordの公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを設定してアカウントを作成してください。Googleアカウントでの認証を選択する場合は、この手順は不要です。
Discordアカウントを作成しておくと、Web版だけでなくDiscord版のMidjourneyも利用でき、コミュニティへの参加や他のユーザーの作品閲覧も可能です。
Midjourneyの登録
アカウントの準備ができたら、Midjourneyの公式サイトにアクセスしてサインアップしましょう。
Midjourneyの公式サイトにアクセスし、「Sign Up」ボタンをクリックします。DiscordアカウントまたはGoogleアカウントを選択して認証を完了させると、Midjourneyの利用規約が表示されます。内容を確認のうえ同意すると、Web版のダッシュボードにアクセスできるようになります。
サインアップ完了後は、Web版の画面上部にあるプロンプト入力欄から、すぐに画像生成を試すことが可能です。ただし、有料プランに加入するまでは画像の生成や保存に制限がかかります。
有料プランの登録
サインアップが完了したら、Web版の設定画面から有料プランを選択して支払いを完了します。
Web版のダッシュボード左下にある設定アイコンから「サブスクリプション」を選択すると、4つのプランの比較画面が表示されます。月額払いと年額払いを切り替えて料金を確認し、自分の利用頻度に合ったプランを選択してください。支払いはクレジットカードで行い、決済が完了するとすぐに画像生成を開始できます。
初心者の方には、まずBasicプランまたはStandardプランから始めることを推奨します。Basicプランは月額10ドルで月3.3時間のFast GPU時間が付与されるため、月に約200枚程度の画像を生成できます。日常的に多くの画像を生成する場合は、Relaxモードで無制限に生成できるStandardプラン(月額30ドル)が適しています。
Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方
Midjourneyの基本的な使い方は、プロンプトの入力から画像の編集・高解像度化まで3つのステップで構成されています。
Web版を中心に、プロンプトを入力して画像を生成し、気に入った候補を選んで編集・仕上げを行うことが基本的な操作フローです。
プロンプトを入力して画像を生成する
Web版の画面上部にあるプロンプト入力欄に、生成したい画像の内容を英語のテキストで入力します。
たとえば「a futuristic Tokyo skyline at sunset, cinematic lighting, ultra-realistic」と入力して送信すると、数秒から十数秒で4枚の候補画像が生成されます。Discord版の場合は、チャット欄に「/imagine」コマンドに続けてプロンプトを入力します。
生成される4枚の候補画像は、同じプロンプトに対して異なるバリエーションとして出力されます。各画像の下部にはU(アップスケール)ボタンとV(バリエーション)ボタンが表示され、気に入った画像を選んで拡大したり、その画像をベースにした新たなバリエーションを生成したりできます。
プロンプトの書き方の基本的な考え方については、「プロンプトエンジニアリングとは?定義・手法・コツを初心者向けに解説」の記事で詳しく解説しています。
画像の編集・調整
生成された4枚の候補画像から、目的に合った画像を選んで編集・調整を行います。
V(バリエーション)ボタンをクリックすると、選択した画像の構図やスタイルを維持しつつ、細部が異なる新たな4枚の候補が生成されます。微妙な調整を繰り返すことで、理想のイメージに近づけていく作業がMidjourneyの醍醐味です。
Web版では、インペイント機能を使って画像の特定部分だけを選択し、その箇所のみを再生成することも可能です。たとえば、人物の背景だけを変更したい場合や、不要なオブジェクトを除去したい場合に活用できます。また、アウトペイント機能では画像の枠を拡張し、元の画像の外側を自然に補完して描き足すことができます。
画像の高解像度化
仕上げとして、U(アップスケール)ボタンを使って画像を高解像度化します。
V8.1では、HDモードを有効にすることでネイティブ2K解像度の画像を直接出力できます。1回のプロンプト実行(4枚セット)あたり、通常のSD(標準解像度)モードではGPU時間を約0.8分消費するのに対し、HDモードでは約1.3分を消費しますが、印刷物やポスターなど高解像度が求められる用途では、HDモードの利用が推奨されます。
運用のコツとしては、アイデア出しや構図の検討段階ではSDモードで素早く複数案を生成し、最終的な仕上げの段階でHDモードに切り替える2段階のワークフローが効率的です。用途に応じて解像度を使い分けることで、GPU時間を節約しながら高品質な成果物を得られます。
出典:Midjourney「GPU Speed(Fast, Relax, Turbo)」
Midjourney(ミッドジャーニー)でできること
Midjourneyでは、イラストや写真風画像の生成からカスタマイズ、動画制作まで幅広いクリエイティブ作業を実現できます。
テキストプロンプトだけで多彩なスタイルの画像を生成できることに加え、参照画像やパラメータを活用した高度なカスタマイズにも対応しています。広告バナーやSNS投稿用の素材、プレゼン資料の挿絵、ECサイトの商品イメージなど、ビジネスシーンでの活用事例も急速に広がっています。
画像をカスタマイズする
Midjourneyでは、スタイルリファレンスやパラメータ指定、画像参照を活用して、生成画像を細かくカスタマイズできます。
スタイルリファレンス(–sref)は、参照画像のスタイル(色調・雰囲気・タッチ)を新しい画像に反映させる機能です。たとえば、自社ブランドのトーンに合った画像を一度生成し、そのスタイルを他の画像にも適用することで、一貫したビジュアルアイデンティティを維持できます。
画像参照(Image Prompt)では、URLや画像ファイルを直接指定して、その画像の要素を取り込んだ新しい画像を生成します。キャラクターリファレンス(–cref)を使えば、特定のキャラクターの外見を保持したまま、異なるシーンやポーズの画像を生成することも可能です。
主要なパラメータとしては、–ar(アスペクト比)、–s(スタイライズ値:芸術的な度合いの調整)、–c(カオス値:バリエーションの幅の調整)、–no(特定の要素を除外)などがあり、これらを組み合わせることで意図した画像に近づけられます。
動画生成
2026年には、Midjourneyに動画生成機能が追加され、静止画だけでなく短い動画クリップの制作も可能です。
現時点では、生成済みの静止画やアップロードした画像をベースに約5秒間の動画クリップを生成するimage-to-video方式が用意されており、最大4回の延長で合計21秒まで動画を伸ばせます。テキストプロンプトでカメラのパンやズーム、被写体の動きなどを補足的に指定でき、SNS向けのショート動画やプレゼン資料のアニメーション素材として活用できます。解像度はデフォルトで480p(SD)、Standard以上のプランでは720p(HD)も選択可能です。
なお、Relaxモードでの動画生成はProプランとMegaプランのみで利用可能です。動画生成はGPU時間の消費が画像よりも大きいため、利用頻度が高い場合はProプラン以上の契約を検討しましょう。
生成AIを活用したさまざまなコンテンツ制作の方法については、「生成AIの使い方とは?基本の始め方3ステップと活用のコツを用途別に解説」の記事もあわせてご覧ください。
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Midjourney(ミッドジャーニー)のプロンプトのコツ
Midjourneyで高品質な画像を生成するためには、プロンプトの書き方を工夫することが成果を左右する最も重要な要素です。
プロンプトとは、画像生成AIに対して「どのような画像を作りたいか」を伝えるテキスト指示のことです。同じツールを使っていても、プロンプトの精度によって生成結果は大きく異なります。以下では、初心者でもすぐに実践できる4つのテクニックを紹介します。
- 英語で書く
- 具体的に書く
- パワーワードを使用する
- パラメータを活用する
英語で書く
Midjourneyのプロンプトは、英語で入力することが基本です。
Midjourneyの学習データは英語のテキストと画像のペアが圧倒的に多いため、英語のプロンプトのほうが意図した画像を生成しやすい傾向があります。日本語入力にも対応していますが、英語と比較するとプロンプトの解釈精度にばらつきが生じる場合があります。
英語が苦手な場合は、ChatGPTやDeepLなどの翻訳ツールを活用する方法が効果的です。日本語で生成したい画像のイメージを書き出し、それを英語に翻訳してからMidjourneyに入力するワークフローを取り入れることで、言語の壁を感じることなく高品質な画像を生成できます。
具体的に書く
プロンプトは抽象的な表現を避け、被写体や背景、スタイル、色彩、構図などを具体的に記述することが重要です。
たとえば「beautiful landscape」(美しい風景)だけでは、Midjourneyがどのような風景を生成すべきか判断しにくく、結果にばらつきが出ます。「a misty mountain lake at dawn, surrounded by pine trees, soft golden light reflecting on the water, wide-angle shot」のように、場所や時間帯、光の状態、撮影アングルまで指定すると、意図に近い画像を得やすくなります。
プロンプトに含めると効果的な要素としては、被写体(何を描くか)、環境・背景(どこで)、照明(光の種類や方向)、カメラアングル(視点)、スタイル(写真風・イラスト風・油絵風など)、色彩(カラーパレット)があります。これらの要素を組み合わせて記述することで、生成結果の精度が大幅に向上します。
パワーワードを使用する
「cinematic」「ultra-realistic」「8K」「masterpiece」などのパワーワードを加えることで、画像の品質や雰囲気を底上げできます。
パワーワードは、Midjourneyの学習データにおいて高品質な画像と強く結びついているキーワードです。たとえば、「cinematic lighting」を追加すると映画のワンシーンのような劇的な照明効果が適用され、「ultra-realistic」を追加すると写真と見分けがつかないほどのリアルさが強調されます。
効果的なパワーワードの例を以下に示します。
- 品質系:8K、ultra-detailed、masterpiece、award-winning
- 照明系:cinematic lighting、golden hour、dramatic shadows、soft ambient light
- スタイル系:photorealistic、oil painting、watercolor、concept art
- 雰囲気系:ethereal、moody、vibrant、minimalist
ただし、パワーワードを過剰に詰め込むと、各キーワードの影響が薄まり、かえって意図しない結果になることがあります。プロンプト全体のバランスを見ながら、2〜3個程度を厳選して使用するのが効果的です。
パラメータを活用する
Midjourneyでは、プロンプトの末尾にパラメータを追加することで、生成条件を細かく制御できます。Midjourneyの主要なパラメータの使い方は以下のとおりです。
| パラメータ | 機能 | 使用例 |
|---|---|---|
| –ar | アスペクト比の指定 | –ar 16:9(横長)、–ar 9:16(縦長)、–ar 1:1(正方形) |
| –v | モデルバージョンの指定 | –v 8.1(最新版)、–v 7(旧バージョン) |
| –s | スタイライズ値(芸術性の度合い) | –s 0(プロンプト忠実)〜–s 1000(高い芸術性) |
| –c | カオス値(バリエーションの幅) | –c 0(統一的)〜–c 100(多様性重視) |
| –no | 特定の要素を除外 | –no text, watermark(テキストや透かしを除外) |
| –hd | HD(高解像度)モードを有効化 | –hd(ネイティブ2K出力) |
| –raw | Midjourneyの自動補正を抑制 | –raw(プロンプトにより忠実な出力) |
たとえば、Instagram用の縦長画像を生成したい場合は「–ar 9:16」を追加し、芸術性よりもプロンプトへの忠実さを重視したい場合は「–s 50 –raw」を指定します。パラメータを使いこなすことで、用途に応じた最適な画像を効率的に生成できます。
Midjourney(ミッドジャーニー)の商用利用と著作権
Midjourneyで生成した画像は、有料プランに加入していれば商用利用が可能ですが、著作権に関してはいくつかの注意点があります。
利用規約では、有料プランのユーザーが生成した画像(アセット)の所有権は、適用法の下で可能な限りユーザーに帰属すると定められています。ただし、企業規模や利用目的によって制限があるため、ビジネスで活用する際は事前に条件を正確に把握しておくことが重要です。
商用利用の条件
Midjourneyの画像を商用利用するための条件は、有料プランへの加入と利用規約の遵守です。
BasicプランからMegaプランまで、いずれの有料プランでも商用利用が認められています。広告バナーやWebサイトの素材、SNS投稿、書籍カバー、パッケージデザインなど、幅広い用途で使用可能です。
ただし、年間売上高(revenue)が100万ドル(約1.5億円)を超える企業の場合は、生成アセットの所有権を得るためにProプランまたはMegaプランへの加入が必須です。BasicプランやStandardプランでは、この収益基準を超える企業は生成アセットの所有権を主張できません。企業規模に応じた適切なプラン選択が求められます。
また、2023年3月以前の無料トライアル期間中に生成した画像については、商用利用が認められていません。当時の利用規約では、無料トライアルで生成された画像にはCC BY-NC 4.0ライセンスが適用されると定められていました。現在の利用規約ではこの条項の記載形式が変更されていますが、無料ユーザーの画像に商用利用権がない点は変わりません。
出典:Midjourney「Terms of Service」
著作権の取り扱い
AI生成画像の著作権は、法的にグレーな領域を含むため、リスクを理解したうえで適切に管理することが求められます。
Midjourneyの利用規約上、有料プランのユーザーが生成した画像の所有権は「適用法の下で可能な限り」ユーザーに帰属するとされています。
一方で、日本の著作権法においては、純粋にAIが自律的に生成した画像は「著作物」に該当しない可能性があります。文化審議会著作権分科会法制度小委員会が2024年3月15日にとりまとめた「AIと著作権に関する考え方について」では、人間がプロンプトを工夫し、出力を選択・加工する過程で創作性が認められれば、著作物として保護される可能性があるとの見解が示されています。
実務上のリスクとして特に注意すべきは、既存の著作物に類似した画像が生成される可能性です。有名なキャラクターやアーティストの作風を模倣するプロンプトを使用した場合、生成された画像が既存の著作物の権利を侵害するおそれがあります。商用利用する際は、生成画像が既存の著作物と類似していないかを確認し、プロンプトの記録を保存しておくことが推奨されます。
なお、ステルスモードを利用できるProプランやMegaプランでは、生成した画像を他のユーザーから非公開にできるため、競合他社に制作過程を知られたくない場合や、クライアントワークの機密性を確保したい場合に有効です。
Midjourney(ミッドジャーニー)の最新機能
2026年のMidjourneyは、V8.1の標準化と複数の新機能追加により、生成品質と利便性が大幅に向上しています。
2026年6月10日にV8.1が標準モデルとして採用され、それまでデフォルトだったV7から切り替わりました。V8 Alpha、V8.1 Alphaを経てテストが重ねられ、V8.1が正式にデフォルトモデルに昇格した一連のアップデートでは、生成速度の高速化やフォトリアリズムの強化、テキスト描写能力の改善など、実用性に直結する進化が数多く盛り込まれています。
V8.1の主な新機能
V8.1では、V7と比較して生成速度が大幅に高速化され、SDモードでは約4秒、HDモードでは約12秒で画像が生成されます。
生成速度の面では、V8.1ではSDモードで約4秒、HDモードで約12秒で画像が生成されるようになりました。この高速化により、Draft Modeを使わなくても通常生成の段階で素早くアイデアを試せるようになっています。
画質面では、ネイティブ2K HD画像の出力に対応し、アップスケーリングなしで高解像度の画像を直接生成できます。フォトリアリズムが強化され、人物の肌の質感や光の反射、素材のテクスチャーがより自然に描写されるようになりました。V7以前のバージョンで課題とされていた手指の描写も大幅に改善されています。
テキスト描写能力の向上も注目すべき進化です。ポスターや看板、商品ラベルなどに含まれる文字が、読みやすく正確にレンダリングされるようになりました。引用符でテキストを囲むことで、より高精度な文字描写が可能です。
出典:Midjourney「V8.1 is now the default model」
Draft Mode・Voice Prompt・Personalization
V7で導入されたDraft Mode、Voice Prompt、Personalization(パーソナライゼーション)の3つの新機能は、V8.1でも引き続き利用可能であり、ビジネスでの実用性をさらに高めています。
Draft Modeは、通常モードの約10倍の速度で画像を生成できる高速モードです。
1枚あたり数秒で生成が完了するため、アイデア出しや方向性の確認に適しています。画質は通常モードよりやや低くなりますが、Draft Modeで複数案を素早く生成し、気に入ったものを通常モードやHDモードで仕上げる2段階のワークフローが効率的です。
Voice Promptは、マイクからの音声入力でプロンプトを指定できる機能です。
音声をAIがテキストに変換し、そのままプロンプトとして処理します。移動中や両手がふさがっている場面でのアイデア出しに便利で、長い描写を口頭で伝えたい場合にも活用できます。日本語での音声入力にも対応していますが、英語と比較すると認識精度にやや差があるため、重要な案件では変換結果を確認してから実行することが推奨されます。
Personalization(パーソナライゼーション)は、ユーザーの美的嗜好をAIに学習させ、好みのスタイルを生成に反映できる機能です。
Midjourneyが提示する画像ペアを評価(ランキング)することでプロフィールが構築され、–pパラメータを追加するだけで自分好みのスタイルが自動的に適用されます。複数のPersonalizationプロフィールを作成でき、プロジェクトやブランドごとに異なるスタイルを使い分けることも可能です。チーム内でプロフィールコードを共有すれば、ビジュアルの一貫性を確保する手段としても活用できます。
出典:Midjourney「Personalization」
Midjourney(ミッドジャーニー)に関してよくある質問
Midjourneyは日本語のプロンプトでも使えますか?
Midjourneyは日本語のプロンプトにも対応しています。ただし、学習データの構成上、英語のプロンプトのほうが生成精度が高い傾向があります。日本語で入力する場合は、ChatGPTやDeepLなどの翻訳ツールで英語に変換してから入力する方法が効果的です。V7以降ではVoice Prompt機能で日本語音声入力も可能です。
Midjourneyはスマートフォンでも使えますか?
Web版はスマートフォンのブラウザからも利用可能で、プロンプト入力や画像生成、保存といった基本操作を行えます。Discord版もDiscordのスマートフォンアプリから操作できます。外出先でもアイデアを形にしたい場合は、スマートフォンからWeb版にアクセスするのが手軽です。
Midjourneyで生成した画像の著作権は誰にありますか?
Midjourneyの利用規約上、有料プランのユーザーが生成した画像の所有権は「適用法の下で可能な限り」ユーザーに帰属します。ただし、日本の著作権法ではAIが自律的に生成した画像は著作物に該当しない可能性があり、法的な保護範囲は確定していません。商用利用する場合は有料プランへの加入が必須であり、年間売上高100万ドル超の企業はPro以上のプランが必要です。
Midjourney(ミッドジャーニー)を活用して画像制作を効率化しよう
Midjourneyは、テキストプロンプトから高品質な画像を生成できるAI画像生成ツールとして、クリエイティブ業務の効率化に大きく貢献します。
2026年6月にV8.1が標準化されたことで、SDモードでは約4秒、HDモードでは約12秒で画像が生成されるようになり、フォトリアリズムやテキスト描写の精度も飛躍的に改善されました。Web版の直感的なインターフェースにより、専門知識がなくても広告素材やSNS画像、プレゼン資料の挿絵などを手軽に制作できます。
まずはBasicプラン(月額10ドル)で画像生成の基本を体験し、利用頻度に応じてStandardプラン以上へのアップグレードを検討するのが効率的な始め方です。プロンプトを英語で具体的に記述し、パラメータやパワーワードを組み合わせることで、プロフェッショナルな品質の画像を安定して生成できるようになります。
商用利用の際は、自社の年間売上高に応じた適切なプランを選択し、著作権リスクへの対策も忘れずに講じましょう。

